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鼻血を出し続けて死ぬことはある?

注意するにこしたことはない。

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 皆さんは鼻血に悩まされたことはありますか?

 筆者はというと、小さい頃からよく鼻血を出してしまうタイプでした。今でも鼻をかむことが多いシーズンには時折出してしまいます。血がドクドクと出続けるというのは、なかなか恐ろしく思えるものです。

 ところで、人は鼻血を出し続けた結果として死ぬことはあるのでしょうか?



止まらなければ失血死

 結論としては、死ぬこともあり得ます。

 人の血液は、体重のおよそ8%程度を占めるといわれます。体重60kgの人の場合、大ざっぱに考えて5Lくらいですね。

 そのうち半分(60kgの人では2.5Lくらい)を失うと、いよいよ血が足りなくなって死に至る(失血死)と考えられています。3分の1ほどを失っても、生命に危険のある状態になります。いずれにせよ、鼻血といえどなんらかの影響で血が止まらなければもちろん危ない、ということです。



意識がなくなれば窒息死

 また、失血ではなく、窒息が原因となって死に至る可能性もあります。

 鼻から出た血液が喉の方に行き、それを飲み込んでしまうことで、不快感や嘔吐につながります。特に出血などにより意識を失ってしまった場合は、吐いたものが気道に入ってしまい、空気の通り道をふさいで窒息してしまう恐れがあります。

 余談ですが、フン族の王・アッティラは結婚式で大量の鼻血を出して死んだという説があります。これも、失血死ではなく意識を失った状態での窒息死でした(そもそも「鼻血で死んだ」という記録が正しいかもわからないのですが)。


だいたいの鼻血はすぐ止まる

 ですが、実際に鼻血が止まらずに亡くなる例はそう多いとは言えません。

 鼻の穴の前の方に、キーゼルバッハ部位という細かい血管が集まる部分があります。鼻血の大半はこの部分からの出血であり、鼻をつまんで押さえることで比較的簡単に止めることができます。このケースで生命の危機に至ることはほとんどありません。

 より重症の場合でも、意識があれば鼻血には気づける(=病院に行ける)ので、そのまま失血や窒息で死ぬ、というのは考えにくいといえます。


まとめ

 鼻血が出たときには、まずは下を向いて鼻をしっかり押さえることが大切です。血を飲み込んでしまうと良くないので、上を向いたり横になったりするのは避けましょう。

 そして、なかなか止まらなかったり、頻繁に出たりするようであれば、病院で診察を受けましょう。

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