10秒で読めて、会社や学校でちょっと知ったかぶりできる「マンガで雑学」。今回はちょっと意外な「食べ物」に関する雑学3つをお届けします。
雑学その1:昔のかまぼこは、現在でいう「ちくわ」だった
ちくわとかまぼこには少し変わった歴史があります。もともと「神功皇后が鉾(ほこ)の先に魚肉をつぶしたものを塗りつけ、焼いて食べた」という伝説があり、これが植物の蒲(がま)の穂によく似ていたことから「蒲穂子」、転じて「蒲鉾」(かまぼこ)と呼ばれる食べ物になりました。
蒲の穂に似た細長い円柱状の形……つまり、現在の「ちくわ」は、古くは「かまぼこ」と呼ばれていたのです。
しかし、江戸時代中期以降に、商人などがかまぼこを食べるのを見た武士が「下級人が武士の魂である鉾を食べるとは何事だ」と腹を立て、庶民はかまぼこの別の呼び名を考えました。その際、この食べ物の切り口が竹を切ったようであることから「竹輪」(ちくわ)と呼ばれるようになり、一方で「かまぼこ」の名は板に付けて蒸したものへと引き継がれていったのです。
- 参考リンク:ちくわの歴史(ヤマサ)
雑学その2:日本初の宇宙食は意外なものだった
JAXA(宇宙航空研究開発機構)から、日本国内で製造された初の宇宙食として認証されたのは、まさかの「キユーピーマヨネーズ」。
包材は宇宙向けの特殊仕様ですが、中身は市販のものと同じ。国際宇宙ステーションで出される、生野菜用のサラダ調味料として使われるとのことです。
雑学その3:ふぐが食べられるようになったのは「あの人」のおかげ
江戸時代、武士にとってふぐ食は禁じられていました。豊臣秀吉が朝鮮半島へ侵攻する際、集められた武士の多くがふぐを食べて中毒死したため、禁止令が出されてそれが続いていたためです。
ふぐ食解禁のきっかけとして知られているのが、初代内閣総理大臣である伊藤博文のエピソード。伊藤が下関の旅館「春帆楼」に滞在していたとき、天候不良で魚が取れず、おかみはやむなく禁じられていたふぐを出しました。するとその味の良さに驚いた伊藤が、山口県内に限って食用の許可を出し、その後全国に広まっていったとのことです。
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