給与所得が1000万円を超える“1000万円プレイヤー”の働きぶりがうかがえる調査結果を、人材サービスのパーソルグループのハイクラス人材向けサービス「iX」が発表しました。「1000万円プレイヤーの睡眠事情」というもので、平均年収層とはさまざまな違いがありました。
首都圏の1都3県に住む年収1000万円〜1100万円未満のビジネスパーソン400人と、日本の平均年収層である年収400万円〜500万円未満のビジネスパーソン400人を対象にアンケート調査した結果をまとめています。
調査結果によると、1日の睡眠時間は「約6時間」が多数派でしたが、1000万円プレイヤーは「約5時間」が約24%、「4時間以下」が約5%と、合計3割近くが5時間以下という結果でした。これは平均年収層(合計約24%)よりも多く、また7時間以上眠っている人も平均年収層より少ない結果となりました。
起床時間でも「5時」と答えた人が1000万円プレイヤー(約22%)の方が平均年収層(約10%)より多く、「6時」も1000万円プレイヤー(41%)が平均年収層(約38%)を上回り、逆に「7時」以降になると平均年収層のほうが多い傾向にありました。
出社時間でも平均年収層は「9時」(32.2%)が最も多いのに対し、1000万円プレイヤーは1時間早い「8時」(37.4%)が最多でした。給料が高いといわれる外資系や金融系は朝が早い傾向にあるのも関係しているかもしれません。
通勤時間の過ごし方では1000万円プレイヤーは「ニュースサイトなどの閲覧」「新聞を読む」「読書」で平均年収層を上回り、逆に平均年収層は「音楽やラジオなどを聴く」「SNSの閲覧」「ゲーム」などで上回っていました。1000万円プレイヤーは通勤時間も情報インプットの時間として活用している姿がうかがえます。
生産性を高めるためには十分な睡眠時間が必要と言われており、米Amazon.com創業者のジェフ・ベゾス氏は毎日8時間の睡眠を取るように意識しているとのこと(日本経済新聞のコラムより)。睡眠時間を削られる激務だから1000万円プレイヤーなのか、睡眠時間が少なくても高い生産性を発揮できるから1000万円プレイヤーなのか……給料の高さと睡眠時間はトレードオフらしいというこの現実、人によって受け止め方はさまざまかもしれません。
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