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「ぬ〜べ〜」再放送、プール、遊戯王――“平成生まれの夏休み”振り返る漫画に懐かしむ声

門限まで外で遊んだ後は「世界まる見え」みたいなテレビ番組を見て……遊びに遊び尽くした平成の夏休み。

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 5月1日の改元に際して“平成生まれの夏休み”を振り返る漫画が、Twitterで同世代に懐かしい気持ちを呼び起こしています。作者は25歳で会社員をしながら漫画を描いている長谷川ザビエラーさん(@zabieraaaaaaa)。

まずはラジオ体操という日課を“終わらせて”――(画像:@zabieraaaaaaaさん)

 「平成生まれの夏休みってこんな感じやろ?」と、漫画で自身の小学生時代の夏休みを回想する長谷川さん。朝はまずラジオ体操を終わらせてカードにハンコを押してもらい、家に帰ると「地獄先生ぬ〜べ〜」のような人気アニメの再放送を鑑賞。その後学校のプールにみんなで集まり騎馬戦などで思いっきり体を動かしたら、路上でベイブレード、誰かの家で遊戯王カードと、はやりのホビー系玩具で遊びます。


 まだまだ一日は終わらず、夕方までは門限ギリギリまでバドミントン。夜はテレビで「世界まる見え!テレビ特捜部」みたいなバラエティ番組を見ながら落書きし……遊ぶ、遊ぶ、勉強もせずに目いっぱい遊ぶ。床に就くときも明日の予定を楽しみにしながら眠ります。枕元には少年誌『コロコロ』と、蚊取り線香代わりの「アースノーマット」。


 無邪気に遊び尽くしたあの日々を、長谷川さんは「楽しい夏休みをありがとう平成。」と振り返ります。そして「なによりお母さん、お父さん、ありがとう」と、大人になった今、あのような夏休みを享受できた環境に感謝するのでした。

 遊戯王や世界まる見えなど、平成ならではの娯楽に懐かしさを覚えるエッセイ漫画。作者が平成5、6年ごろ生まれでありイチ小学生の思い出であるため、内容も全平成生まれを包括しているわけではないでしょうが、ラジオ体操という日課をこなした後は学校や公園、玩具にゲーム、テレビ……と外でも家でも遊び尽くす生活サイクルに、身に覚えのある10代〜20代も多いのではないでしょうか。戦争もなく娯楽があふれた時代だからこその夏休み――。

 Twitterでは漫画に対し「やってる事全く同じだ」「朝のこどもアニメ劇場を観て、町営プールに100円握りしめてチャリで走っていた」「自分はこれにキッズウォーも加わる」など共感したり“自分の平成の夏休み”をあげる人が続出。「今思えば、小学生の頃の夏休みって人生で一番自由な時間でしたね…」「なんか、ちょっと泣きそうになった」と、ノスタルジーに浸る声も多く寄せられていました。

長谷川さんが「第41回イブニング新人賞」で準大賞などを受賞した作品『僕はアナタに殴られたい』(講談社イブニング公式サイトで公開中)

 長谷川さんは2018年に「長谷川周大」名義で、講談社の漫画賞「第41回イブニング新人賞」で準大賞と皆川亮二特別賞を受賞(作品『僕はアナタに殴られたい』)。『スプリガン』『ARMS』で知られる皆川亮二さんから「今回の作品の中で一番パワーで圧倒されました!」「魂が詰まっている作品。特に後半の盛り上がりは僕も見習いたいくらいです!!」と高く評されています。Twitter(@zabieraaaaaaa)でも、入社後に出会った厳しい指導担当との思い出などエッセイ漫画を定期的に更新しています(関連記事)。

画像提供:長谷川ザビエラーさん(@zabieraaaaaaa



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