ZOZOの前澤友作社長が、美術作品をサザビーズ(Sotheby's)のオークションに出品することを自らのTwitterアカウントで明らかにしました。前澤社長は「100万円お年玉またやるのにお金必要なんだもん」と説明していますが、この出品でもうかるのでしょうか。ちょっと調べてみました。
前澤社長のコレクションが出品されるのは現代美術作品を扱うオークション。5月16日にニューヨークで開かれ、63作品が出品されます。
サザビーズのWebサイトで出品物の説明を見ると、前澤社長が自ら出品を明かした2作品のうち、米国のアーティスト、エド・ルシャの「BONES IN MOTION」は個人のコレクターから2012年に前澤社長が取得したものだということです。落札予想額は200万ドル〜300万ドル(2億2000万円〜3億3000万円)とされていますが、前澤社長がいくらで取得したのかは分かりません。
もう1つの作品、アンディ・ウォーホルの「FLOWERS」は14年6月30日にサザビーズのオークションで前澤社長に落札されたようです。当時のオークション記録を見ると、予想額が100万ドル〜150万ドルだったのに対し、176万2500ドルで落札されています。この日のドル円レート(約101円)で換算すると、日本円で約1億7800万円になります。
今回のオークションでは、同作品の予想額は150万ドル〜200万ドルとされています。現在のドル円レートは約110円ですから、約162万ドル以上で落札されれば、日本円の購入額を上回ることになります。ただ、サザビーズに支払う手数料などもありますので、“元を取る”にはこれ以上の落札額が必要になりそうです。
とはいえ、約5年にわたってウォーホルの作品を所有した喜びなどを考えれば、購入額を多少下回ったところで十分に元が取れると考えるのがお金持ちに許された特権でしょう(うらやましい……)。前澤社長は17年にはジャン=ミシェル・バスキアの作品を1億1050万ドルで落札し、アメリカ人画家の最高額を塗り替えています。日本円では当時のレートで約123億円です。
サザビーズではさまざまなオークションが開催されており、美術品などが好きな方ならWebサイトを眺めているだけで楽しめると思います。5月14日に開かれる日本美術のオークションでは、1点目が鈴木春信の春画だったり、桃山時代の兜など武具が出品されていたりと、興味深いものになっています。
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