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2019年5月7日の株式市場で、電子書籍を販売するイーブックイニシアティブジャパン(東証1部)が急騰し、前営業日比でストップ高(値幅制限の上限)となる400円高(+23.81%)の2080円で取引を終えました。
4月26日に発表した2019年3月期の通期決算は、売上高が前期から24.4%増の147億8600万円、営業利益が約2倍の5億8300万円と好調。今期(20年3月期)も売上高は28.5%増の190億円、営業利益は28.6%増の7億5000万円、純利益は2.7倍の4億5000万円と、大幅な増収増益を予想しており、業績拡大への期待から売り注文が集まりました。
「漫画村」など海賊版サイトの閉鎖は電子書籍関連各社に好影響を与えており、イーブックイニシアティブジャパンも18年10月の時点で「ポジティブな影響が出ている」とコメントしていました。
ただ、今期の同社の業績でハイライトとなったのは新サービス「ebookjapan」への本格移行。2月末以降、従来の「eBookJapan」からユーザーの移行を促し、3月には親会社のヤフーが運営していた「Yahoo! ブックストア」の統合も完了しました。1〜3月期の売上高は45億5500万円、前年同期比で49%増と大きく拡大しています。
今期もヤフーとの連携を強化し、新規ユーザー獲得と既存ユーザー向けサービスの向上を図っていくとのことです。
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電子書籍購入者にとっては不安なところ。