バンダイナムコホールディングスが5月9日発表した2019年3月期(2018年度)の決算で、IP(知的財産)別の売上高も公表されています。「ドラゴンボール」や「機動戦士ガンダム」などが前期から大幅にプラスだった一方、「スーパー戦隊」はほぼ半減に落ち込むなど、明暗が分かれています。
バンダイナムコグループが展開する主要IP別に公表しているもので、海外を含む玩具やゲームなどグループ全体の売上高と、国内トイホビーに限った売上高の2種類です。
グループ全体では、10のIPについて公表。そのうち、前期(17年度)比プラスだったのは「アンパンマン」「ウルトラマン」「仮面ライダー」「機動戦士ガンダム」「ドラゴンボール」「NARUTO」「プリキュア」「ワンピース」──の8タイトルでした。
中でもドラゴンボールは17年度の979億円から3割増の1290億円に成長。スマートフォンゲームが世界的に人気になったことが要因のようです。新作映画が公開されるなどの動きがあった機動戦士ガンダムも16%増の793億円に拡大しました。
一方、マイナスだったのは「アイカツ!」と「スーパー戦隊」。特にスーパー戦隊は17年度に194億円だったのが18年度には102億円と、大幅に落ち込んでいます。スーパー戦隊は国内トイホビーでも17年度に91億円でしたが、18年度には60億円にとどまっています。「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」は大人からも人気を博していましたが、玩具売り上げでは苦戦したようです。
ちなみに、この公表から「妖怪ウォッチ」は17年度末から除外されています。14年度には552億円の売上高がありましたが、その後急速に落ち込んだためです。
バンダイナムコホールディングスが発表した2018年度連結決算は、売上高が前年度比8.0%増の7323億円、営業利益が12.0%増の840億円、純利益が17.1%増の633億円でした。
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