「あなたの番です」犯人を徹底考察 赤池家殺害の犯人と「ジュリアに傷心」&ケーキの真相はこれだ(1/2 ページ)
殺された人物の謎を徹底検証、黒幕までいないのではないか説。
「あなたの番です」(新日曜ドラマ4月14日よる10時30分)、今夜第5話。いよいよ警察がマンション内の住民を疑いはじめて本格的に動き出した。
第4話、予想の斜め上をいくラストシーンにショックをうけた人も多かろう。やー、怖っ。殺人現場の衝撃も大きいが、グッと謎がひろがった展開にも驚きだ。
赤池家(502号室)から大きな音がしたという榎本早苗(木村多江402号室)からの電話で、手塚翔太(田中圭302号室)と菜奈(原田知世302号室)がかけつける。藤井淳史(片桐仁403号室)もいる。赤池の部屋に入ると……。
赤池美里(峯村リエ502号室)と赤池吾郎(徳井優502号室)の死体。そしてブータン料理店の袋をかぶせられた赤池幸子(大方斐紗子502号室)。袋を外すと、幸子はチェッカーズの「ジュリアに傷心」を熱唱する錯乱ぶり。
浮田啓輔(田中要次201号室)が持っていた交換殺人メモには「赤池幸子」と書かれていた。だから、赤池家で殺されるなら赤池幸子だと予想していたところに、まさかの美里の死体。さらに、吾郎までも。なぜだ。
いままでは、交換殺人メモに書いてあった人が殺されていた。ゲームの枠のなかでの殺人だったのが、なぜか美里と吾郎の死。
しかも、さらに不可解なのはケーキのプレートだ。自分自身の誕生日を祝う自虐狂気的シーンで美里が持っていたケーキにはHappy Birthday MISATOと書かれていた。だが殺人現場のケーキのプレートには「赤池美里」と漢字で書かれているのだ。何の意味があるのか? 誰がやったのか? どうして、どうやってやったのか? 不可解すぎるシーンの連続で、鳥肌のクライマックスだった。
殺された人物の謎を検証してみたい。なぜ「赤池幸子」ではなく「赤池美里」と「赤池吾郎」だったのか。交換殺人メモに書かれてない人物が殺されたのか。
いや、そうとは限らない。少なくとも「赤池美里」の名も交換殺人メモにあった可能性は大きい。浮田である。浮田は赤池美里を嫌っている。美里が俺を無視していると言っていたし、住民会で夏が過ぎても風鈴を出しっぱなしだと美里に嫌味を言っていた。浮田が「赤池美里」と書き、美里が「赤池幸子・赤池吾郎」と書いていたとしたら。
ネット上では、さまざまな推理が飛び交っている。
管理人殺しについては尾野幹葉(奈緒/301号室)が怪しい説も多い。管理人プレゼントのネームプレートを唯一つけているのが尾野であり、尾野がつけている白いシュシュが管理人室にあったことから恋人関係だったのではないかと推測されている。
一番多い説は、菜奈もしくは翔太が黒幕説。不審な点を箇条書きでピックアップしてみよう。
- 菜奈、婚姻届をガンとして出さない。
- 菜奈、交換殺人のことを隠している。
- 翔太、管理人のものだと思われる鍵(スペアキー?)を持っている。
- 「夫が、私を楽しく振り回してくれるので、どうやらこの寝不足はこれからもいつまでもずっとずっと続いていくんだと思います」(1話)という菜奈のモノローグは、翔太が黒幕で、菜奈を振り回していることの暗示。
- 手塚翔太と菜奈が管理人の死を発見したのに事情聴取を受けた気配がない。
- 秋元康が関わった1つ前のドラマで、「主人公が二重人格で……」という展開だったので、今回もそうではないか。
- 翔太の「お互い変わって今と違う人間になったとしても、それでもまた好きになるよ。大丈夫。何回でも恋に落ちようよ」というセリフは二重人格伏線では?
- 翔太の「バレる気遣いは嘘だけど、バレない気遣いは優しさ。そういう優しさが3回溜まると愛になる。逆にいうと愛があれば相手に優しい気遣いが3回できる」というセリフは何か隠していることを示唆している。
- 菜奈が翔太に残しているメモの字体が変わっている(丸文字っぽいときと達筆なときがある)のも二重人格の暗示。
- 菜奈、赤池家殺害の前に赤池家を訪れている。
- 翔太の犬ころ系かわいい男子の過剰な演出は、反転するための前フリ。
- 翔太の計算早いが割り算できないという変なキャラクター設定。
- オープニング映像で翔太の写真がくしゃっと丸められるときに下に別の顔がある説。
- 菜奈は、住民会で交換殺人を提案した説。
こんなに列挙するとたしかに怪しい感じはある。だが、いくつかは黒幕でなくとも説明がつく。
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