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「枝豆」を知る人がいなくなった近未来の世界で、枝豆を食べたいというおじいさんの願いをかなえようとする漫画がじわりと心に浸みます。作者は丸岡九蔵(@mmmaruoka)さん。
どこか懐かしい雰囲気の近未来の居酒屋に、体の一部が機械になったおじいさんがやってきます。おじいさんが頼んだのは生ビールと枝豆。しかしお店の女将さんたちは枝豆を知らなかったため、がっかりした様子で帰ってしまいます。延命手術で200歳はいっているであろうおじいさん。彼が親しんだ食べ物は、もう残っていないようです。
おじいさんに枝豆を食べさせてあげたいと思った女将さんたちは闇市まで出掛けていきます。危ない目に遭いそうになりながら手に入れた「エダマメ」は、「餌駄麻(エダマ)」という植物の芽……おじいさんの知る枝豆ではありませんでしたが、彼は涙を浮かべて食べるのでした。
おじいさんのために危険な場所まで枝豆を探しにいった女将さんの優しさと勇気がステキ。本物の枝豆ではなくても、おじいさんにとっては望みをかなえようとしてくれた女将さんの気持ちがうれしかったのですね。人情味あふれるお話に、読者からは「泣けた」「優しい話」といった感想が寄せられています。
このお話は丸岡さんがWebに公開している近未来SF立ち飲み屋漫画『陋巷酒家(うらまちさかば)』の1エピソード。レトロな雰囲気の居酒屋にやってくるさまざまなお客さんを描いた作品です。マンガハックで他のエピソードを読むことができ、pixiv BOOTHでは単行本も販売されています。
画像提供:丸岡九蔵(@mmmaruoka)さん
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