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雨雲レーダーに映り込む「謎の直線」、原因は観測所近くの高層ビル? 気象庁に聞いてみた

Twitterで拡散された「謎の直線」に関する仮説、その真偽はいかに。

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 雨雲レーダーにいつも出ている「謎の直線」をご存知でしょうか。知る人ぞ知るこの現象に「高層ビルが原因である」と仮説を立てたツイートが注目を集めています。


雨雲レーダー 雨雲レーダーに写る2本の直線


 投稿者のサイバー諭吉(@CYBER_YUKICHI)さんは、千葉県と茨城県の県境にいつも生じる2本の線を不思議に感じていました。そこで地図を確認したところ、「謎の直線」の延長上にとあるものが見つかったといいます。

 それは観測所と、観測所の近くに建設されたタワーマンションでした。

 このことから投稿者さんは「タワーマンションの死角が雨雲レーダーから抜け落ちている」のだろうと考えました。「謎の直線」の始点が観測所から離れた位置に存在することも仮説を裏付けています。


雨雲レーダー ビルの死角が影になっていたと予想

雨雲レーダー 横から見るとこんな感じ

雨雲レーダー 影響するのは観測所から近い高層ビルのみ

 それでは、この仮説は実際に正しいのでしょうか? 気象庁に問い合わせたところ、仮説の正誤について直接的な解答はできないとのことでしたが、一般論として「高層ビルや山の影響で影ができてしまうことはあります」「さまざまな場所で同様の問題が発生しているのが現状です」「ビルの建設を規制することはできないので、今後何か問題が生じるようであれば対策を講じていきます」という回答を得られました。数年前から同じ場所でこういった直線の存在は報告されており断定できませんが、やはり雨雲レーダーの直線が高層ビルの影響である可能性は否定できないようです。

画像提供:サイバー諭吉(@CYBER_YUKICHI)さん




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