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NHKは5月29日、国際放送「NHKワールド JAPAN」で放送したドキュメンタリー番組「Inside Lens」について、事実と異なる内容を伝えていたことが同社の調査で分かったと発表し、謝罪しました。
問題があったのは2018年11月19日に放送した、家族や友人などのレンタルサービスを行う会社を取り上げる回。利用客にサービスを提供する様子などを交えて紹介していましたが、利用客として登場した男女3人は実際には客ではなく、レンタルサービス会社が用意したスタッフだったことが判明しました。レンタルサービス会社の社長はNHKに対し「スタッフに頼んで利用客を演じてもらった」など“やらせ”を行ったことを認めているそうです。
「Inside Lens」はNHKの国際放送局がNHKエンタープライズに制作を委託している番組。アジアや日本で活躍する外部のドキュメンタリー監督やディレクターらが提案した企画から採択しており、今回の出演者の問題については、外部のディレクターや窓口となったNHKエンタープライズ担当者が取材・制作の過程で気付けなかったと説明しています。
NHKは「番組の出演者について事実と異なる内容を伝えたことは極めて遺憾であり、視聴者の皆さまにお詫びいたします」と謝罪。委託番組については「チェックの精度を高めるなど再発防止に努めてまいります」とコメントしています。
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