勤務時間の長さや、それに釣り合わぬ所得など、さまざまな問題を抱える日本の労働環境も、外国人には魅力的に映る場合もあるかもしれない――。そんな可能性を感じさせる(?)漫画を、漫画家の五箇野人(ごかやじん/@gokayajin)さんがTwitterで公開しました。
五箇野人さんがある国を旅行したときの体験談。町を歩いていると、工務店の社員がヒマだったのか、話し相手になれと手招きしてきました。
彼は日本の労働環境に興味があるようで、待遇について質問。「基本は9時5時勤務で週休2日。大卒初任給が月20万円くらい」と聞いて、たいそう驚きます。この国では一般的に休日は日曜のみで、彼の月給も日本円で約3万円だというのです。
「日本に比べたら俺の環境ははちゃめちゃブラックだ」と嘆く様子を見て、五箇野人さんはサラリーマン時代を振り返ります。毎日終電まで働いて不満だらけだったけど、世界的には恵まれていたのかなと。
ところが、相手の日常をよくよく聞いてみたところ、話はおかしなことになってしまいました。勤務時間は9時〜17時きっかりで、残業の概念はナシ。さらに、1時間のランチタイムとは別に、国の習慣で10時と15時からは15分のティータイムが必ずあるのだそうです。それでいて、1日の来客は平均2人程度で、勤務の大半は客待ち。また、日本よりずっと物価が安く、「約3万円」の月収もこの国では平均的な額なのでした。あのー、それ、ものすごく楽そうに聞こえるんですが。
「ほぼほぼヒマな仕事で人並に暮らせる」と考えると、日本人からすればアチラがうらやましくも思えるこの話。ただ、相手の立場で考えると、退屈すぎる職場に週6で拘束されるのもつらそうですし、この世に「ちょうどいい」は、なかなかないような気もします。
作品提供:五箇野人(@gokayajin)さん
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- いつ行っても働いてるコンビニ店長 「ブラックか」と心配するも意外な事実が判明する漫画に「声を出して笑った」「衝撃」
1年後、謎は解き明かされた。 - ブラック企業からホワイト企業に転生したら毎日仰天 漫画『社畜が異世界に飛ばされたと思ったらホワイト企業だった』発売
「フレックスや有給が使える」「支給されたパソコンが新品」など、ホワイト企業では普通だけど……主人公には驚きの連続。 - 魔王が現世に転移して社長になる漫画がアツい 魔物を束ねる統率力でブラック企業をホワイトに改革
“ダークネス企業”どころかめっちゃ白い。 - ぶっ飛んだ発想と謎の感動 残業疲れで“布団を身にまとう”ようになった会社員の話がハッピーエンド
ツッコミはないけど車に突っ込まれるのはよくある漫画です。 - 【マンガ】上司「よくあることだから気にせず働いてね」 適応障害と診断された母親を休ませてくれなかった会社の話
ひどいっ。 - ブラックな働き方でも「自分よりもっと大変な人はいる」 頑張ってしまった経験を描いた漫画に反響
自分の味方は自分だけ。