まごうことなきあの世界 ディズニーランドにオープンした「スター・ウォーズ:ギャラクシーズ・エッジ」を体験してきた:ここでは、あなたのストーリーが主人公(1/4 ページ)
写真で見るだけでは分かりにくいそのスゴさを、一足先に“銀河の辺境”へ足を踏み入れてレポートしましょう。
目の前にはミレニアム・ファルコンが停泊、あのブルーミルクを飲める世界が広がる
カルフォルニアのディズニーランドリゾートに2019年5月31日、新たなエリアがオープンしました。その名も「スター・ウォーズ:ギャラクシーズ・エッジ」。あのスター・ウォーズ世界の延長線上にある物語で、銀河の辺境に位置するととされる惑星“バトゥー”最大の街、ブラック・スパイア・アウトポストを舞台に、スター・ウォーズ世界をあなたのストーリーとして体感できる、ディズニーテーマパーク最新最大のエリアです。
このエリアに登場する惑星バトゥーの「ブラック・スパイア・アウトポスト」とは、時代設定としてはエピソード8「最後のジェダイ」など最新三部作をベースとし、ファースト・オーダーが銀河に監視の目を光らせているころ(実は既にスター・ツアーズに登場しています)。
そのような状況の中、ファースト・オーダーのニラミを避けたいと願う密輸業者や商人、冒険家たちが集い、貿易港としてそれなりに栄えています。エリアの一角はファースト・オーダーが駐屯しており、カイロ・レンやストームトルーパーがパトロールしている一方、森の奥にはチューバッカやレイがあらたなレジスタンスのメンバーを集めているようです。
このエリアには、最新のアトラクション「ミレニアム・ファルコン:スマグラーズ・ラン」が存在するだけでなく、スター・ウォーズ世界ならではのショップ、レストランが広がっています。スター・ウォーズを見たときに思った、あの場所に行きたい! という夢をかなえる場所といえるでしょう。
盛大なセレモニーには“レジェンド”が次々登場
オープンに先立ち、5月28日(現地時間)にはスター・ウォーズ:ギャラクシーズ・エッジのオープンを祝うセレモニーが開催されました。このセレモニーではディズニー社CEOのボブ・アイガーが、このスター・ウォーズの世界を作り出したジョージ・ルーカス、ミレニアム・ファルコンの最初の持ち主であるランド・カルリジアンを演じたビリー・ディー・ウィリアムズ、ルーク・スカイウォーカーを演じたマーク・ハミルが次々登場しました。
ビリー・ディー・ウィリアムズは「もともとミレニアム・ファルコンを所有していたものとして、この船を今日またこんなに良いコンディションで見ることができて感激ですし、そして次は皆さんがこの船を操縦士、あなただけのスター・ウォーズ・アドベンチャーを体験できることに興奮しています」とコメント。そして操縦席に座るチューバッカにマーク・ハミルが起動を促すと、この“銀河系最速のガラクタ”から火花が飛び散り失敗。そこにさっそうとミレニアム・ファルコンの主、ハン・ソロを演じたハリソン・フォードが登場し、げんこつで喝を入れると起動するという、大変豪華なセレモニーでした。
ミレニアム・ファルコンをあなた自身が操縦できる!
期待のアトラクションを見ていきましょう。メインのアトラクションは「ミレニアム・ファルコン:スマグラーズ・ラン」。このアトラクションは名前の通り、あのミレニアム・ファルコンの操縦席に乗り込み、映画には出てこないストーリーをゲスト自らが体験できるというもの。
アトラクションのエントランスには実物大のミレニアム・ファルコンが止まっています。エピソード8のストーリーのあと、チューバッカはファルコン号を修理するため、このバトゥーの宇宙船基地に立ち寄りました。必要不可欠な交換部品の数々と引き換えに、このミレニアム・ファルコンを宇宙海賊のホンドー・オナカーに貸し付けたようです。
アトラクションの中に入ると宇宙海賊のホンドー・オナカーが、ゲストたちにとある依頼をしてきます。どうやらホンドー・オナカーは、表向きクリーンな移送業者「オナカー・トランスポート・ソリューションズ」を装い、荷物のことをとやかく言わない、従順なパイロットを探しているようですが……。
さて、幸か不幸かそのミッションを請け負うことになったゲストたちは、オナカーがほんの少し改造したミレニアム・ファルコンのコックピットに6人一組で乗り込みます。ゲストは操縦を行う「パイロット」、ブラスターやミサイルを扱う「ガンナー」、そして修理や“とある改良点”を操作する「フライトエンジニア」に分かれ、ミレニアム・ファルコンを実際に操作するのです。
このミッションでは、コックピットの6人が力を合わせてとあるアイテムを移送するにあたり、本当に「操作」が重要なポイントになります。パイロットはさまざまな障害物をよけて動かなければ、借りたミレニアム・ファルコンがもしかしたらボロボロになってしまうかもしれません。単なる映像を見るだけのライドではなく、リアルタイムレンダリングによるゲームレベルの体験が行えるのが大きなポイントです。
大変面白いのは、コックピットに座った直後、パイロット、ガンナー、フライトエンジニアのそれぞれが光るボタンの指示通りに操作していくと、順に「ブォン!!」という音と振動とともに、確かにミレニアム・ファルコンを起動させている感があること。さらにもちろん、このミッションの中ではライトスピードへの移行も行います。そのパイロット役に選ばれたとしたならば、レバーを引いてライトスピードにした瞬間、えもいわれる達成感を得られるはず。まさにゲストだけのストーリーが、この瞬間に作られました。
ミッションが終了すると……。そのミッションの内容によって、ちょっと驚きの変化が現れます。もし優秀なパイロットならば気が付かないかもしれませんが、ほとんどの場合はホンドー・オナカーにボロボロになったミレニアム・ファルコンを返却することになるでしょう。すると、ミッション後の中継でホンドー・オナカーにぼろくそに言われるだけでなく、なんと先ほど通ってきたミレニアム・ファルコンの廊下から火花の音やパネル落下が……。
ミレニアム・ファルコン:スマグラーズ・ランは、まさにディズニーパークスが持てる技術をすべて注ぎ込んだ、すさまじい内容のアトラクションです。できれば3つの役割すべてを体験したいですね。
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