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仕事が全てなくなった漫画家が再起した体験つづった漫画に反響 諦めず頑張る様子に励まされる人多数

必死に頑張った結果、道が開けたそうです。

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 30年以上のキャリアがあるベテラン漫画、のんた丸孝(@nontamaru)さんは、2018年の初頭、連載をすべて終え、仕事を探さなければならなくなりました。ところが、いろいろと探したものの上手くいかず……。必死にあがく様子を描いた漫画が、Twitterで多くの人に元気を与えています。

諦めずに頑張った結果、カレンダーが仕事で埋まっていった
諦めずに頑張った結果、カレンダーが仕事で埋まっていった

 「30年以上描いてきたんだし、なんとかなるっしょ」――連載を終えた頃、のんた丸孝さんははそう思っていました。しかし5カ月が経過したあたりで、厳しい現実に直面してしまいます。同人誌をやってみたけどお金にならない。過去お世話になった雑誌に何度か描いたけど、その本は休刊になった。Webの漫画に片っ端からアタックするも、年齢・絵柄などではねられまくる……。

現実は厳しかった
現実は厳しかった

 新人にもどったつもりで、漫画賞に投稿したこともあったそうです。残念ながら受賞はできませんでしたが、投稿した漫画――『のぞき穴』の1話目はその後の名刺代わりになりました。またのんた丸孝さんは企業漫画の作家登録をしており、そこから短編作品の依頼をいくつか不定期ながら引き受けていました。しかし、これだけでは暮らしていけません。

あがいているうちに、仕事の話が!
あがいているうちに、仕事の話が!

 収入を確保するために、過去作の電子化を進めました。すると、その担当者から話が持ちかけられます。「長編」で「連載」……一番欲しかった条件をクリアしていました。このチャンスを逃してはならない! 作品サンプルを見せて、ためていた新作の企画をプレゼン、その中の1つが受け入れてもらえそうだったのでネームを作り本契約をつかみ取ります。さらに、これまで積み上げてきた小さな仕事も収入に結びつきはじめて、1年前は真っ白だったカレンダーが仕事で埋まっていきました。「甘くないし、来年どうなっているかわからないが、デビュー35年目も、どうにか好きな漫画を描いて暮らしている」――体験記はそのようなコメントで締めくくられています。

しっぽの先っちょでもつかんだら、絶対逃がしてはならない
しっぽの先っちょでもつかんだら、絶対逃がしてはならない
どうにか好きな漫画を描いて暮らしている
どうにか好きな漫画を描いて暮らしている

 この漫画に心動かされた人は多いようで、Twitterでは「感動しました」「好きなことを仕事にして続けるというのは本当に大変な事ですね」「努力した事は無駄にならないね」「のんた先生の絵柄は好きなタッチなんだよなぁ」といったコメントが寄せられています。のんた丸孝さんは「楽にはなりませんが、楽しくはあるんですよ」と返信しており、そこからも自分の仕事に情熱をもって取り組んでいる様子がうかがえます。

 のんた丸孝(@nontamaru)さんの新刊『注文の多いごはんやさん 総集編』は、BOOTHで販売されています。さらに過去作品の多くが一般書店でも取り扱っているので、興味を覚えた方は是非探してみてください。

画像提供:のんた丸孝(@nontamaru)さん

 


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