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2019年6月12日の株式市場で、任天堂(東証1部)が下落し、前日比1390円安(-3.53%)の3万7980円で取引を終えました。
任天堂はこの日未明、米国で開かれるゲーム見本市「E3」に合わせて配信した「Nintendo Direct」で新作ゲームタイトルなどを披露。19年中としていたNintendo Switch向け「あつまれ どうぶつの森」の発売を20年3月20日に延期すると発表(関連記事)したほか、「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」の続編の開発表明(関連記事)がサプライズでした。
E3を前に任天堂の株価は3万9000円台まで上昇していましたが、発表を踏まえたこの日の取引は下落して始まり、そのまま低調に推移しました。
期待の「どうぶつの森」新作は発売延期とはいえ19年3月期中には間に合わせていますし、ゲームファンにとっては楽しみなニュースが多かった今回のNintendo Directですが、株価の一段の上昇を期待していた投資家にとっては出尽くし感があったようです。
誰もが知っている人気企業の宿命とはいえ、任天堂の発表前に期待で株価が上がり、発表後に下がることはこれまでにもよくあったことではあります。2018年のE3向けNintendo Directが配信された6月13日も、前日比-6.2%の下落に見舞われています。
ではE3のDirect前に空売りしておけばもうかるのではないか……と思ったりもするのですが、17年のE3向け配信があった6月14日は前日比プラス、その翌日には大幅上昇しています。株で簡単にもうけるのは難しいものです。
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