「ストロベリーナイト・サーガ」最終話 二階堂ふみ版“前向きで時に危うい”玲子の「私たちの中には殺意がある」(1/2 ページ)
「知らないでしょ、私のそういう怖いとこ」を目前にした菊田(亀梨和也)。ガンテツの優しさもしみた。
二階堂ふみ主演 「ストロベリーナイト・サーガ」 (フジテレビ系列・木曜よる10時〜 )の最終回(11話)。原作は誉田哲也の小説「ブルーマーダー」(姫川玲子シリーズ6作目、竹内結子版では映像化されていない)。先週放映された10話の後編だ。
連続殺人犯・ブルーマーダー、確保
池袋界隈(かいわい)で裏社会の人間が次々に殴り殺された連続殺人事件。「ブルーマーダー」と呼ばれる犯人の正体は元警察官の木野一政(要潤)だった。ガンテツの銃撃を受け逃げ切れる訳もなく、あえなく確保。
取り調べはガンテツと玲子。玲子が木野の心の中を読み当てる。木野がやっていたことは「死刑」。
もともと正義感の強い人だった木野。警察官でも暴力団のスパイでも成し得なかったことをブルーマーダーとしてやり遂げようとしていたのだった。
取り調べ後ガンテツが玲子に怒鳴る。「ホシの頭ん中丸わかりでうれしいか。それで満足か。うぬぼれんな。いつまでも被害者ヅラしてんじゃねえ。自分だけが特別だなんて思ってんじゃねぇぞ」
菊田が知らない玲子の「怖いところ」
その頃菊田は指名手配犯の岩渕時生(大下ヒロト)を追っていた。この時点で菊田は岩渕らがブルーマーダーの仲間だと知らされていない。岩渕、茅場(相島一之)は菊田ら警官を鉄パイプで襲撃。人質にしてアジトに立てこもる。
「私はストロベリーナイト事件で部下の巡査(大塚)を1人亡くしています。もうあんな思いはしたくない」
玲子は単身、アジトへ乗り込む。殴られてボロボロになった菊田の姿が痛々しい。
銃口を向けて、玲子は岩渕を説得する。自分が17歳の時にレイプ被害にあったことを話しはじめる。
「男の人を愛する資格なんてないし愛される自信もない」という言葉に玲子が受けた傷の深さを感じる。
「この呪いを解く方法があるとしたら、あの男(レイプ犯)をこの手で殺すしかない」
「だから何度も殺した。何万回何百万回頭の中であいつを殺してきた。刺し殺した撃ち殺してぶっ殺してなぐり殺した」
「テレビで殺人事件のニュースを見るたびに自分だったらこうする、こうやってあいつを殺してみせるって私はそんなことばかり狂ったように考えて生きてきたのよ。事件後の人生を」
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