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2019年6月27日の株式市場で、ジャパンディスプレイ(JDI、東証1部)が急騰。終値で前日比11円高(+18.33%)の71円まで上昇し、全市場で値上がり率5位でした。
米AppleがJDIに対し1億ドル(約107億円)を出資する方向になったと一部が報道。朝日新聞によると、Appleは中国の投資会社ハーベストグループを通じた出資を検討しているとのことです。
AppleはJDIが大きく依存してきた取引相手ですが、iPhone販売の減速や有機ELディスプレイへの切り替えがJDIの経営不振にもつながっています。ただ、高品質なディスプレイの安定的な供給体制の確保はAppleにとっても重要であり、JDIの支援を検討しているものとみられます。
JDIは国内社員の4分の1強に当たる1200人の希望退職者募集に踏み切るなど、経営難にあえいでいます。800億円の金融支援で合意していた台中3社連合のうち、台湾の電子部品メーカーTPKが撤退を表明するなど、こちらもすんなりとは決まらない状況。残る中国のハーベストグループを通じたAppleの支援が決まれば、資金調達の大きな弾みになりそうです。
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