スタンプ制作アプリ「LINE Creators Studio」の“売上分配金ゼロ”で物議 LINEに見解を聞いた
販売前提の場合は「LINE Creators Market」の方を使うと良さそう。
LINEが提供するスタンプ制作アプリ「LINE Creators Studio」が6月26日にリニューアルされました。これによりスタンプ売上の分配金が0円となったため、Twitter上で物議を醸しています。
LINE Creators Studioは、スマートフォンのみでLINEスタンプを制作・販売できるアプリ。リニューアル前は制作したスタンプを作者自身も購入しないと使えなかった一方、販売した際には売上の分配金を受け取ることができるようになっていました。しかし、リニューアル後は自身が作ったスタンプを無料で利用できるようになった反面、他の利用者に販売した際の分配金は「0円」に変更されています。
LINEのクリエイター向けブログによると、今回のリニューアルは“自分でつくったスタンプを購入せず、無料で使えるようにしてほしい!”という要望に応える形で行われたもの。Twitterでは、「アプリからスタンプをリリースすると利益が全部持っていかれる」と注意を促すツイートが2万6000件以上リツイートされるなど広く拡散され、今も批判の声は止んでいません。
LINEに問い合わせたところ、もともとLINE Creators Studioは「私たち専用のスタンプ」をコンセプトに特別な技術がなくても好きなスタンプを作ることができるサービスとしてリリースしたもので、今回のリニューアルは要望のあった自作スタンプの無料化と分配金を相殺する形となっているとのこと。多くのクリエイターが利用する「LINE Creators Market」では売上の分配が継続されるため、今後スタンプを販売する際はLINE Creators StudioではなくLINE Creators Marketを利用すると良いそうです。
アプリだけでスタンプが作れるのが魅力だったLINE Creators Studioですが、個人的に楽しむ用のスタンプを制作する場合に留め、販売を前提とする場合はLINE Creators Marketを利用するのが良いのかもしれません。
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