「あなたの番です」(日曜ドラマよる10時30分)。「ひとを疑う前にその人のゴミ袋を100開けろ!」ゴミライター木下さんの名言である。第12話、反撃編の2回目。次々と新事実が判明し、いくつもの謎が解き明かされていった。考察していこう。
このペースでいくと16話ぐらいで、いったん犯人が判明して、その後の数話はまた別の盛り上がりをみせるという構成なのではないか。
木下あかねの正体が判明
7月1日の考察レビュー(「あなたの番です反撃編」青川エルの正体を推理してみた 横浜流星に「常識なし」とプロファイルされた田中圭は犯人にたどりつけるのか)に書いた“木下あかねは作家だろう”は的中。アカネ木下という名義で『コミュ力とゴミ力』『禅とゴミ』等のノンフィクションを書く作家だった。
青川エルのゴーストライターであるとは判明しなかったが、スピンオフの『扉の向こう』401号室(huluオリジナル配信)を観ると、仕事先ごとに携帯電話を変えていたり、頼まれれば断らない仕事ぶりだったので、今後あかされる可能性はある(「青川エルは桜木るりでは?」説もあり)。
袴田吉彦殺しの犯人判明
同じく予想した“シンイーたちはおそらく袴田吉彦を殺害していて、これもそろそろドラマ的に確定される流れだ”は的中。藤井にシンイーが「袴田吉彦殺したっちゃ」と白状。シンイーの同居人2人が、袴田吉彦殺しで指名手配になった。
二階堂忍の初恋と黒島双子説
「二階堂忍(横浜流星:304号室)が黒島紗和(西野七瀬:202号室)の匂いをかぐのは、初恋に発展もしくは黒島双子説か」と推理したが、これは、どうやら双子説を疑わせつつそれを裏切って初恋に発展方向へ展開していきそうだ。
他人の匂いが嫌いだった二階堂だが、黒島の匂いはイヤじゃない。それを確認するために何度も匂いをかいでいたのだろう。恋ですなー。フィボナッチ数列や、同じ大学と共通点が次々と分かり、なにやらいい雰囲気である。黒島が双子なら、もう少しはっきりとした伏線をはっているだろう。
脅迫していたのは
シンイーのところに「あなたの番です」と書いた包丁を置いたのは藤井淳史(片桐仁:403号室)だと確定した。避難ハシゴを使って、シンイーのベランダに侵入したのだ。藤井のPCをハッキングしたのはシンイーの部屋にいるイクバル。お互いが白状しあった。
藤井の犯行が確定
すでにほぼ確定だった藤井淳史(片桐仁:403号室)のタナカマサオ殺し。第12話のオープニングで、「手術より簡単だな」と言いながらガス管を切るシーンが登場し、完全に確定。意味ありげにガス管を切るシーンがカットされていたが、ただただ隠していただけだった。
こいつ怪しいぞ
どうやらこのドラマ、手がかりを元に推理で犯人を突き止めるのではなく、編集で隠していたシーンを後から出す(藤井パターン)か、本人に白状させるか(シンイーパターン)のようだ。いろいろ疑わしい行動と真相を隠しておいて、徐々に明かしていきながら、やっぱりそうだったと思わせる流れ。正当でフェアな推理をして楽しむのではなくて、こいつが怪しいぞとワイワイ言い合って楽しむのが良さそうだ。
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