子どものころの何気ない日常の一コマを、大人になってからあらためて思い出したとき、「愛されていたんだなぁ」としみじみ感じ入ることってありませんか? 遊び疲れた子どもが寝たふりをして親に運んでもらった思い出を描いた漫画が、懐かしくて幸せな気持ちを思い起こさせるとTwitterで人気を博しています。作者は“思い出漫画家”仲曽良ハミさん(@nakasorahami)です。
家族で出かけて遊び疲れ、帰りが夜になったときのこと。小学生だった仲曽良さんは車の後部座席でうとうとしながら、もうすぐ家につくのを感じていました。助手席にいる母親が「あら、寝ちゃってる」と言うのが聞こえてきます。家につくと、父親が「しょーがねーな」と言いながらドアを開け、仲曽良さんを抱っこして家まで運んでいきます。このとき実は仲曽良さんは起きていました。心の中で「ごめんなさい…」と少し申し訳なさそうですが、寝たふりをして運んでもらうのがとても好きだったのです。
同様の経験をしたことがある人は多いようで、Twitterではたくさんの「いいね」やリプライが寄せられています。「よくやっていました。そしてある時から寝たふり抱っこモリヤン(仲曽良さんの当時のあだ名)コースから、揺すって起こされる姉コースへ。今では本気寝放置コース」「そのまま布団まで…。布団についたら意識も途切れるんですよね」「でかけて夜に帰ってくる描写から、もう懐かしい感覚…ラジオの野球中継とかも流れてたり…」
リプライを見て仲曽良さんも思い出すことがあったようで、「成る程…親も『寝たふり』を知ってたのですね…愛」というコメントを添えています。寝たふりに気付いていても、大切に抱きかかえて運んでくれる……。この小さな幸せの記憶は、歳をとればとるほど優しいきらめきを増していくのではないでしょうか。
仲曽良ハミさんは、自身の小学生時代を描いた漫画『ハミ出る思い』を定期的に更新しています。noteから読むことができるので、この作品に共感した人はアクセスしてみてください。
画像提供:仲曽良ハミさん(@nakasorahami)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 失敗しちゃったピザをぱくっ! 後輩思いのバイト先輩を描いたエッセイ漫画が「かっこいい」と話題に
こんな先輩が欲しかった。 - 知らないお姉さんと少年のひと夏の思い出漫画 お姉さんのとてもいい匂いと、心臓の病気と、狭い池で泳ぐ錦鯉
どこか懐かしい……ぼくたちが少年だった頃のお話。 - 地元にない品求め“一番近い都会”へ3時間半 “店の地域格差”嘆く島根出身者の思い出話に反響
ネット通販が使える今でも、まだ不便は多いそうで……。 - 「泣きました」「親に感謝を伝えたくなった」 母親の巣立つ子への思い描いた漫画に感動の声
無事に涙腺が崩壊しました。 - 今も思い出して「怖っ」 子どもの頃の思い出漫画に「足が痛くなってきた気がする」「ヒエッ……」と恐怖する声
街には意外と危険(尖ったもの)が潜んでるんだよね。 - 「『平成ライダー』が始まった朝」の衝撃を描いたTwitter漫画に反響 思い出話が続々と寄せられる
2000年1月30日の朝、「クウガ」が起こした衝撃。 - 子どものおもちゃ、もう使わないけど…… 「思い出の品はなかなか捨てられない」育児イラストにホロッ
こうやって思い出と物は増えていくんだね。