今夜スタート「HiGH&LOW THE WORST EPISODE.0」新規参入するなら今! ハイロー世界鑑賞のコツを伝授(1/2 ページ)
オタクもサブカルも夢中なハイローワールド。
LDH JAPAN会長・HIRO総合プロデュースによるエンターテインメントプロジェクト「HiGH&LOW」の新ドラマ「HiGH&LOW THE WORST EPISODE.0」(日本テレビ・木曜0:59〜)が放送開始される。
当初は「EXILEファン向けのDQNドラマ」みたいな認識をされていた本作だが、映画第1作「HiGH&LOW THE MOVIE」が公開されたあたりから、そのあまりにも突き抜け過ぎたクレイジーな内容に、B級映画好きなサブカル層やオタク、腐女子たちまでも巻き込んで大きな話題となった。
ただ、これまでに連続ドラマが2シーズン、映画が5作品、その他、音楽作品、ライブ、漫画、アニメ、ゲーム……とメチャクチャなメディアミックスを展開しまくっているプロジェクトだけに、気になってはいても、今から新規参入するのはハードルが高いと思っている人も多いのではないだろうか。
いや、たぶん大丈夫! 今からでも全然ついていける! 「HiGH&LOW」の概要をざっくりと振り返りつつ、「今から見ても大丈夫!」な理由を説明していこう。
ハイローの楽しみ方は「Don't think. Feel」
「HiGH&LOW」の舞台は、おそらく日本なんだろうけど「日本にこんな場所あるわけない!」状態のとある街。かつてMUGENという伝説のチームがこの地域を支配しており、それと互角に渡り合う雨宮兄弟なんちゅうのもいたけど、何だかんだでMUGENは解散、雨宮兄弟も姿を消した。
その後、山王連合会、White Rascals、鬼邪高校(おやこうこう)、RUDE BOYS、達磨一家という5つのチームが出現。この地域は各チームの頭文字を取って「S.W.O.R.D地区」と呼ばれるようになる。
もうこの段階で「チーム、多いなぁ〜」と思ってしまうが、さらにMIGHTY WARRIORS、DOUBT、PRISON GANGなどの新勢力が出現。黒幕である極道組織・九龍グループの中にも9つの組織があるというクレイジーっぷり。もちろん各チーム、やたらとメンバーがいるわけで、登場人物は総勢何人いるのやら状態。
「そんなの絶対覚えられない!」
ボクもそう思ってましたが、意外と大丈夫!
チームごとに特徴的な衣装でそろえている上、それぞれテーマソングが用意されているため、細かい登場人物の名前は覚えてなくても、とりあえず今、どのチームが活躍中なのかは把握できる。
「マイティマイティウォ〜リア〜ズ!」
これだけのチームや登場人物が入り乱れていたら、さぞかしストーリーも複雑になっちゃうんだろうな……と心配になるところだが、コレも大丈夫。
それっぽいストーリーはあるものの、だいたい最終的にはケンカで解決! その時々で、どっちが強いのか、どっちが勝ってるのかだけ把握できていればオッケー。
……というか、シリーズ全部見ていても「あのシーン、何だったんだ?」と思うことは多い。細かいことを気にしても仕方がない。何でそのシーンがあったのか? 伏線とか関係なく、たぶんカッチョイイから!
「ボンネットに乗って登場」「100人に2人だけで立ち向かう」「100人の拳に耐え抜く」「500人対300人の大混戦」「カジノ建設の景気づけに街を爆破」……キャラ設定は漫画・アニメ的だし、バカが考えたような格好いいシーンがてんこ盛り。さまざまなエンターテインメントからおいしいエキスを集めて煮詰めた、全編サビのようなドラマなのだ。
「西部警察」を見ていて「こんな景気のいいカーチェイスシーン、今は作れないよなぁ〜」「こんなに火薬使う撮影できないよ〜」なんて思っていたが、ハイローではそれをやっちゃってる。やろうと思えば今でもできるんじゃん!
LDHだけに思いっきりMV感の強い作り込みすぎた映像で、ドラマとしては正直、見づらいことこの上ないのだが、何も考えず身をゆだねていると、脳みそがユルユルになって、ハイローの世界にどっぷりと漬かってしまう。
ムゲンの創始者・琥珀を演じたEXILE AKIRAは、ブルース・リーにオマージュをささげた映画「レジェンド・オブ・フィスト〜怒りの鉄拳」に出演していたが、まさに「Don't think. Feel」なのだ。
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