毎日が「休日」か「休日明け」か「休日前」――。水曜日を休日とし、完全週休3日制を実現したスタートアップ企業「600」が話題です。
きっかけは社長の久保 渓(@keikubo)さんが投稿したツイート。8万リツート、20万いいねを超えて拡散され、「とてもホワイト」「これが当たり前になってほしい!!」と肯定的なリプライが数多く寄せられています。
ねとらぼでは600を取材し、週休3日制が生まれた背景や、内部で働く社員の声を聞きました。
600は2017年6月に創業したスタートアップ企業。商材である「無人コンビニ600」は、飲み物はもちろん、弁当、衣料品、文房具など、さまざまな商品からラインアップをカスタマイズ可能な自動販売機として、オフィスやコワーキングスペースに導入されています。
創業時の社員は社長の久保さん1人のみ。仕事と子育ての両立を目指して自発的に休日を増やしたところ、「週休2日の頃よりもパフォーマンスが出ている」という実感があり、社員採用を開始してからも継続して週休3日制が定められました。
給料など待遇面での影響について尋ねたところ、以下のように回答しています。
パフォーマンスを出す目的で週休3日にしていることもあり、パフォーマンスが4/5になることは望んでおりません。
そのため待遇面についても、休みが多いから前職より待遇を下げるという事例はなく、パフォーマンスを出す社員に対しては会社が報いましょうという姿勢でおります。
弊社としてはできるだけ週休3日制を永久に続けたいと考えていますが、本来の目的であるパフォーマンスを出すことができなくなったり、悪用されたり、既得権益化してしまったりということが発生した場合は将来的に見直すかもしれません。
お互いを信頼し、この制度が長く続くことを願っております。
社内の反応としては「前後でリフレッシュやストレス解消できるので、仕事をしたくない日がなく、モチベーションが下がらない」「強制的に生産性を上げようとする動きになるので成長する」「2日連続で有給を取ると5連休になる」と、概ね好意的に受け取られているといいます。
話題となったツイートにぶら下げられた求人募集には、3日間で600件を超える問い合わせが寄せられました。現在はエンジニア職のみ募集を継続しています。
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