「拳が強いだけじゃダメなんだよ」 「HiGH&LOW THE WORST EPISODE.0」君は“新しいアタマ像”を模索する轟が読む本のタイトルを目撃したか?(1/2 ページ)
轟なりの君主論に萌える。
LDH JAPAN会長・HIRO総合プロデュースによるエンターテインメントプロジェクト「HiGH&LOW」の新ドラマHiGH&LOW THE WORST EPISODE.0」(日本テレビ・木曜0:59〜)第2話。暁高校の凶悪コンビとして恐れられた西川泰志(佐藤流司)、横山清史(うえきやサトシ)率いる泰・清一派登場。特濃キャラのふたりが早速存在感を放つ。
「眠れる獅子」を目覚めさせるのは楓士雄だけ?
「鬼邪高のみなさーん」
「集団転入だー!」
理由はよく分からないものの、鬼邪高校に集団転入してきた泰・清一派は、階段を上るのがイヤだからと、1階に教室がある3年生クラスを壊滅させる。
「今日からこの教室はオレたちの教室です」
「ですッ!」
凶悪でありがながら、知性も感じさせる清史と、完全なるケンカバカといった趣の西川泰志との組み合わせがいい感じ。特に泰志役のうえきやサトシ(本当に植木屋をやっているらしい)の顔面が強烈すぎる!
この泰・清コンビ、ずーっと屋上でたそがれている高城司(吉野北人)、入学して早々に転校していった花岡楓士雄(川村壱馬)、さらに轟洋介(前田公輝)の一派である辻(鈴木昂秀)&芝マン(龍)と以前からの知り合いのようだ。
ボコボコにした3年生から「全日のアタマは2年の轟」という情報を聞き出すが、「2年には司がいるはずだろ」と司&楓士雄の方を意識していた。それだけ実力を持っているということだろう。
その司、今回もずーっと屋上で楓士雄に思いをはせていた。清史から「つまんない男になったな」なんて挑発されても無反応。
楓士雄との別れがショックだったのは分かるけど、転校から1年以上経ってるはずなのに……別れた恋人をずーっと引きずってる男かよ!
「眠れる獅子」もしくは「眠れる森の美女」司ちゃんを目覚めさせることができるのは楓士雄だけか?
轟なりの君主論に萌える
1年生の中越大(神尾楓珠)一派に続き、泰・清一派からも狙われることになった轟だが、「受けて立つぜ!」という雰囲気がないのを、轟一派の辻と芝マンは納得いっていない様子。
泰志が放送室に乗り込んで来た時も、鬼邪高生が八木工業高校の生徒からボコられたと知ったときも、イマイチ煮え切らない態度を取っていた轟に辻と芝マンは、
「オレたちって何で轟の下についてるんだっけ?」
と考えてしまうほどモヤモヤしていた。もっとこう、「中越も、泰・清も、八木工もぶっつぶしてやる!」みたいな反応を期待しているのだろうが……。
ここで、轟が放送室で読んでいた本に注目したい。
パッと見た時「君主論」という文字は判別できたので、マキアヴェリのかなーと思いきや、一時停止して見直したところ、表紙に書かれていたタイトルは「アタマのための君主論」。細かい!
定時制の番長・村山良樹(山田裕貴)に敗れた時に言われた「拳が強いだけじゃダメなんだよ」という言葉を意識しているのか。「君主論」を学んで「なにかあったら拳でケリをつける」以外の形で「アタマ」として君臨する方法を模索しているのだろう。
轟の態度にモヤモヤしたままの芝マン、辻が八木工に乗り込んだところ、轟がひとりで先に乗り込んでいたという展開も熱かった、それがアンタの君主論かッ! 結局、前とあんまり変わってないような気もするけど。
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