中学生のなりたい職業、男子2位に「eスポーツプレイヤー」 ソニー生命の調査で
YouTuberへの憧れが依然高いのに対して、教師や医師にになりたい人は少なくなっているようです。
ソニー生命が「中高生が思い描く将来についての意識調査」の結果を発表しました。全国の中高生1000人(中学生200人、高校生800人)を対象に調査したもので、中学生男子の「なりたい職業」では、2位に「eスポーツプレイヤー」がランクインしました。
今回のアンケートは中高生を対象にしていますが、一括りに中高生といっても、中学生と高校生では考え方が異なる部分もあります。10年後の自分の将来が明るいと答えた人は、中学生が57.5%だったのに対して高校生は45.1%しかいませんでした。しかし一方で、働き方についての基本的な考え方については中学生・高校生であまり差異がありませんでした。「安定した仕事に就いている」場合と「好きなことを仕事にしている」場合を比較しどちらが幸せだと思うか聞いたところ、中学生・高校生ともに全体の6割弱が「好きなことを仕事にしている」方が幸せだと答えました。また、「給料は高いが残業時間は長い」会社と「給料は低いが残業時間は短い」会社を比べた場合、前者の方が幸せだと考える割合がともに55%ほどでした。
中学生に将来なりたい職業を聞いたところ、男子では「YouTuberなどの動画投稿者」が1位に。2位以降は、「プロeスポーツプレイヤー」「ゲームクリエイター」「ITエンジニア・プログラマー」「会社経営者・起業家」の順番になりました。女子では「芸能人」が1位、以降、「絵を描く職業」「医師」「公務員」「看護師」となりました。2017年の調査結果と比較すると、以前は10位以内だった、男子の「学者・研究者」「教師・教員」「医師」、女子の「保育士・幼稚園教諭」が今回は10位圏外となりました。中学生にとって、教育関係職や医師の人気が下がっていることがうかがえます。
一方、高校生では、男子では「ITエンジニア・プログラマー」が1位に。以降は、「会社経営者・起業家」「YouTuberなどの動画投稿者」「ゲームクリエイター」「ものづくりエンジニア(設計や開発など)」という順番となりました。女子では1位が「公務員」、2位以降は「看護師」「芸能人」「カウンセラーや臨床心理士」「会社員」となりました。2017年の調査結果と比較すると、男子では2017年の調査で10位圏外だった「会社経営者・起業家」が2位へと急上昇しました。
今の大人に対するイメージを聞いたところ、中学生の約85%・高校生の約89%が「疲れている」と考えており、また中学生の約92%、高校生の約94%が「大変そう」だと答えました。いずれも2017年度と同様の高い割合です。一方、今の大人が「楽しそう」と考えている割合が、中学生においては2017年の約36%から約43%に、高校生では約27%から約33%へと増加傾向にありました。起業家の人気が高まっていることとあわせて考えると、ポジティブに将来を捉えている人が、依然低い水準ではあるものの増加していると思われます。
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