小松左京作品のオーケストラコンサート企画始動 「小松左京音楽祭」開催に向けクラウドファンディングで支援を募集中
名作『日本沈没』を表現した名曲の楽譜と音を後世に残すために。
『日本沈没』などで知られるSF作家・小松左京さんの作品を原作にした映画やテレビドラマから生まれた名曲を、オーケストラが生演奏するコンサート「小松左京音楽祭」実現のための協賛金募集がクラウドファンディングサイトReadyforにて開始しました。目標金額は200万円で、期間は9月13日23時まで。
今年は小松さんの生誕88年。10月に「小松左京展」の開催が予定されているこのタイミングで、小松さんの元マネージャー・乙部順子さんが今回のプロジェクトを始動。メインとなるのは、映画(1973年版)・テレビ・ラジオとさまざまな形で作品化された「日本沈没」で、佐藤勝さん、広瀬健次郎さん、田中正史さんらが手掛けた曲が演奏される予定です。
同企画のきっかけとなったのは、映画「日本沈没」(2006年版)の樋口真嗣監督からの提案。あまり聴く機会のない近現代作曲家の映画音楽を掘り起こし、名曲に新たな息吹を吹き込む活動を行っているオーケストラ・トリプティークと出会ったことで発想し、「二度と耳にすることにできないテレビ版日本沈没をこのオーケストラの演奏で再現できないだろうか?」という樋口監督の思いもあり、乙部さんと樋口監督を中心に夢の企画実現に向けて動き出すことに。ちなみに「当時の楽譜もない音楽を耳から楽譜におこし演奏」するとのことです。
「小松左京音楽祭」の開催日時は11月30日16時〜18時30分の予定で、会場は「成城学園 澤柳記念講堂ホール」(東京都世田谷区)。なお、現在この場所には、かつてゴジラ音楽の巨匠・伊福部昭さんの指定で東宝撮影所が購入したメイソン&ハムリン社製のピアノが寄贈されており、今年の3月にその貴重なピアノの修復コンサートが行われました。
クラウドファンディングでは、5000円の支援で招待券(自由席)のリターン、同じく5000円の支援で同コンサートの高音質記録CDがリターンとして進呈されます。その他にグッズ付きのリターンもあります。
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