ドラマ「ハイロー ザ・ワースト」村山(山田裕貴)の名言炸裂5話! 「ボスとリーダーの違いって知ってる?」(1/2 ページ)
未だはじまらない派閥抗争。このまま映画へのフリで終わってしまうのか?
LDH JAPAN会長・HIRO総合プロデュースによるエンターテインメントプロジェクト「HiGH&LOW」のドラマ「HiGH&LOW THE WORST EPISODE.0」(日本テレビ・木曜0:59〜)第5話。はじまりそうで、ちーっともはじまらないまま、ドラマの終盤に突入してしまった鬼邪高校全日制の派閥抗争。
本作は、10月に公開される映画「HiGH&LOW THE WORST」の前日譚という位置づけなので、このまま大してケンカをしないまま「映画へ続く」のパターンじゃないかという予感もしつつあるが……。
オトナ(定時制)と子ども(全日制)
転校して来た西川泰志(佐藤流司)、横山清史(うえきやサトシ)の一派と、1年生の中越大(神尾楓珠)の一派はケンカ上等な雰囲気だが、肝心のアタマである轟洋介(前田公輝)は、全日制のアタマ争いは眼中になさそうだ。
泰・清コンビ、轟一派の辻(鈴木昂秀)&芝マン(龍)と同じ「絶望団地」出身という因縁がある高城司(吉野北人)も、転校していった親友・花岡楓士雄(川村壱馬)のことを思いながら、第1話からずーっとたそがれっぱなし。
おかげで、局地的な争いはあるものの、各派閥入り乱れての大規模な混戦はいつまでたってもはじまらない。
そんな停滞した空気を動かしたのは、定時制の番長・村山良樹(山田裕貴)だった。
轟は、自分たちのたまり場・放送室を泰・清一派に荒らされたことにイラつきを見せるものの、泰・清のところではなく、定時制の村山の元に向かう。
「はやくお前倒さないと面倒くせえこと多いんだわ」
やはり、轟の見ていたのは全日制のアタマではなく、鬼邪高全体のアタマ。村山さんに負けたままでいるせいで、全日制の有象無象にもなめられる……こんな風に考えているのかもしれない。しかし村山さんは村山さんで、別の方向を向いているようだ。
「オレに牙向ける前に、ちゃんとやることやってみな。オレたちは鬼邪高っつっても、こう見えて定時のオトナだからダメだけど、キミはれっきとした全日の鬼邪高生なんだから。ここ(頭)で考えるんじゃなくて、鬼邪高らしくこっち(ハート? 拳?)でモノ考えてみてもいいんじゃないの?」
「THE MOVIE 2」と、今回の村山さん&定時制の動きを見比べると分かるのだが、村山さんたちは九龍グループとの戦いに向けてSWORD協定を結ぶために奔走している最中。高校生(轟)とケンカしている場合じゃないのだ。
そして、「定時のオトナ」と強調しているように、留年が当たり前の定時制の面々は平均23歳。普通に入学して卒業していく全日制(15〜18歳)とは立場が違う。ヤクザとの戦いはオトナたちが引き受けて、子どもたちは校内で……という宣言とも取れる。
九龍グループとの戦いに全日制が参戦していなかった裏にはこんな事情があったのだ。
村山さんが20代の成人なのに対して、轟の年齢はおそらく16〜17歳(ビジュアル的に、そんな年齢差があるようには見えないが)。確かに、ヤクザと戦わせるのはしのびない。
そして、「SEASON 2」で村山さんに挑戦した頃の轟が15〜16歳だったと考えると……カワイ過ぎるぞ!
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