夜道を歩いていたら、ホッケーマスクの怪人が襲ってきた! そんなホラー映画的シチュエーションを、女子高生が想像の斜め上を行く方法で切り抜けるギャグ漫画がTwitterで好評です。恐怖と笑いは隣り合わせ。
血に汚れた斧を振りかざす怪人に出くわして、悲鳴を上げる女子高生。重たい一撃をすんでのところでかわしますが、腰が抜けて立てなくなってしまいます。
尻をついたまま後ずさるしかできなくなった彼女は、追い詰められて絶体絶命。……のはずでしたが、急に様子がおかしくなりました。その“後ずさり”を急加速させ、女子高生が猛スピードで逃げ始めたのです。
怪人も全力で追いかけましたが、すぐに獲物は視界の彼方へ。とうとう息を切らして動けなくなり、「何アレ……」と困惑しながら立ち尽くすのでした。
漫画家の遠田マリモ(@marimonomanga)さんが「ホラー作品のお決まりを圧倒的身体力で回避する女子高生の漫画 〜腰が抜けて立てない編〜」と題して描いたこの漫画は、「怪人が走りすぎて横っ腹痛くなってるの好き」「都市伝説vs都市伝説」などと好評を博しました。反響を受けて、作者は後日に「森のコテージで馬鹿騒ぎしてる学生編」を公開。今度は主人公に、窓の外から怪しい影が忍び寄ります。
窓をぶち破って現れたのは、やはり前回出てきたホッケーマスクの男。逃げ惑う学生たちに、無言で荒々しく斧を振り下ろします。ところが、その一撃は主人公にホウキで受け止められてしまうのでした。ホウキすげー!
彼女は友人をかばい、「私にかまわず逃げて!」と死亡フラグっぽく絶叫。その一方で、怪人からの“圧”をどんどん押し返していきます。悲壮感と戦況が全然かみあってない。
そして主人公はとうとう、「逃げないと殺されちゃうよお!」などと言いながら、怪人を床にめりこむほどに押し込んでしまいました。もはや安全と言っても差し支えないのに、友人たちは「あんた1人置いてくなんでできないよ!」と連呼し、いっこうに逃げません。なんでモブだけ律儀にお約束守り続けてるんだよ!
結局、「分かった! 俺が出てくから! ね!? もうやめて!!」と、怪人が折れて漫画は閉幕。ツイートには、彼をふびんに思うリプライが寄せられいます。
作品提供:遠田マリモ(@marimonomanga)さん
遠田マリモさんの書籍(Kindle Storeで配信中)
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