処方箋なしで医薬品が買える零売(れいばい)薬局「セルフケア薬局 雷門店」が、8月31日にオープンしました。
病院などで使用される医療用医薬品は約1万5000種類ありますが、このうち約7300種類は処方箋なしでの販売が認められています。
零売薬局とは、これら“処方箋の必要ない医薬品”を薬剤師のカウンセリングのもと販売する薬局のこと。制度としては以前から存在していましたが、一般的ではありませんでした。
零売薬局は、忙しくて病院を受診しにくい人にとってはありがたい制度。市販薬のある医薬品への処方を減らすことで、医療費の削減にもつながるといいます(関連記事)。
今回「セルフケア薬局 雷門店」を開店するのは「SD C株式会社(東京都港区赤坂)」。2016年に「池袋セルフメディケーション(現:セルフケア薬局 池袋店)」を開局し、零売薬局の運営ノウハウの基盤を築いてきました。
雷門店の開店で「セルフケア薬局」は日本初の零売薬局チェーンに。当面の目標として3年以内に都内で100店舗、ゆくゆくは全国展開を目指すとしています。
店舗概要
セルフケア薬局 池袋店
所在地:東京都豊島区東池袋1-45-5 A-1ビル103
定休日:月曜、火曜、祝日
営業時間:11時〜13時、14時〜20時
TEL:03-4571-0956
セルフケア薬局 雷門店
所在地:東京都台東区雷門1-9-2 山口ビル1階
定休日:月曜、火曜、祝日
営業時間:11時〜13時、14時〜20時
TEL:03-3842-1093
セルフケア薬局のサイトによると、処方箋なしで購入できるのは痛み止め、抗アレルギー剤、胃腸薬など(高血圧・糖尿病の薬、抗生物質など販売できない薬もあります)。
保険適応外ですが薬代のみの支払いとなるので、トータルで見ると安くなる場合があるとのこと。保険証は不要ですが「お薬手帳」を持参するとスムーズな対応が受けられるそうです。
処方箋なしで購入できる薬と販売できない薬
処方箋なしで購入できる薬
痛み止め、抗アレルギー剤、胃腸薬、風邪薬(医療用)、漢方薬、医療用ビタミン剤、医療用軟膏、一般用医薬品
販売できない薬
高血圧・糖尿病などの薬、抗生物質、精神安定剤、抗がん剤、医療用麻酔など
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