実家に帰ると大人になった自分にもおこづかいをくれるおばあちゃん。友人との話からその理由が分かったしれない――創作漫画『実家のばあちゃんのはなし。』を読んで、祖父母を思い出して涙腺が緩む人が続出しています。作者はイラストレーターのともわか(@a0PH)さん。
友人と飲みながら、お盆休みの話をする男性。友人はお盆も仕事でしたが、男性は実家に帰っていました。実家に帰ると、おばあちゃんが毎度毎度果物やお菓子を与えてきて、さらに帰るときにはおこづかいを渡してきます。もう社会人だし、年金からお小遣いをもらうも気が引けると思って断ると、おばあちゃんはとても悲しそうな顔をしたのです。
「こづかいもらっといたほうがよかったんやろか」とため息をつく彼の話を聞いた友人は、「たぶんやけど」とおばあちゃんの気持ちを想像して語ります。おばあちゃんは子どもではなくなった孫の喜ぶことが分からないから、果物やお菓子やおこづかいで喜んでもらおうとしているのではないか。おこづかいを受け取らなかったことが悪いのではなく、孫が大人になったことをあらためて感じて寂しくなったのではないか――。それを聞いた彼はおばあちゃんに会いたいと涙ぐむのでした。
おばあちゃんが果物やお菓子、おこづかいをくれるのはこの漫画のような切ない理由があるからかもしれません。おばあちゃんにとって、いつまでも孫は孫。喜んでもらいたい気持ちは変わらないのです。大人になった孫のことがよく分からなくなったおばあちゃんに、「こんなものが好き」と今の自分のことを話したり、おばあちゃんが望むことも聞いたりしたいものですね。
Twitterでは「亡くなった祖父母を思い出しました。病床でも『帰りにジュースでも飲み』と毎回くれたお小遣い。最期にもらったお金はまだ使えてません」「孫に対し『変わらない優しさ』とも言えるし、婆ちゃん側も『変えられない優しさ』でもあるんだな」「そうか、お小遣いもらっとけば良かったなあ。いつも遠慮してた。祖父母もういないからじわっと泣ける」など思い出を語る人、おばあちゃんに会いたくなったという人からコメントが寄せられています。
画像提供:ともわか(@a0PH)さん
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