「やけに人がいるな」――偶然通った集落で見かけた、のどかな風景とそこで暮らす人たち。手押し車を押すおばあさんや、自転車に乗る人、農作業中の人、バス停で待つ人びと……しかし、近づいてみるとそれらが全て「かかし」だったという、ゾクッとするような光景が滋賀県で目撃され反響を呼んでいます。
投稿したのはTwitterユーザーのもんしゅ(@yakedooo)さん。同県東近江市の「山上新田」バス停付近にて、その日出ていた霧を抜けた後に見つけたそうです。実際の光景を撮影していますが、どの“人たち”もかかしとは思えないほど生活感があり、遠目からだと普通の住民にしか見えません。間違えて話しかけそう……。
写真だとより判別がつきませんが、近寄って正面から見ると、顔はペンで描かれた例の顔です。とはいえ、それ以外の服や帽子がそれっぽく、立ち姿もリアルなため、かかしだとわかってから余計に違和感を覚え、少し背筋が寒くなります。ちなみに家の庭で洗濯物を干しているように見える、後ろ姿のおばあさんも“かかし”だったとのこと。まじか……。
そんな恐ろしくもアートで、違う世界に入り込んだような魅力を感じるこの場所は、珍名所として地元などで知られているようで「テレビで見た」という声も。かかしと言えば、徳島県三好市に“かかしの里”と呼ばれる場所があったり、兵庫県姫路市には「奥播磨かかしの里」など、さまざまな場所でかかしたちの“住む”場所があり話題になっています。
過疎化や高齢化などで地域としての機能維持が危ぶまれる集落では、上記の「奥播磨かかしの里」のように、村おこしとしてかかしが設置されている例もあります。
今回の滋賀県東近江市のかかしも「時が止まった村みたい」「(ゲームの)SIRENっぽい」と注目を集めており、興味を持つ人の声も。夜に行くのは怖すぎますが、気になった人は不思議な世界を体験しに行くのもありかもしれません。
画像提供:もんしゅ(@yakedooo)さん
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