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京都丹後鉄道の「丹後くろまつ号」、JR線に初乗り入れ JR西所有のDE10ディーゼル機関車が牽引

丹後くろまつ号にJR西のディーゼル機関車を連結してJR小浜線を走る……! 2019年10月25日、26日に特別運行。

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 京都丹後鉄道(丹鉄)の観光ダイニング列車「丹後くろまつ号」が2019年10月25日と26日、JR小浜線に初めて乗り入れて特別運行します。

くろまつ号
京都丹後鉄道を走る「くろまつ号」

 丹後くろまつ号がJR小浜線に乗り入るのは初めて。しかも、JR西日本が所有するDE10形ディーゼル機関車が牽引してJR線に乗り入れるという珍しい姿が見られます。

くろまつ号
雰囲気のあるくろまつ号車内
くろまつ号
車内には木材をふんだんに使い、窓には京すだれ、壁には松のデザイン
くろまつ号
(参考)DE10形ディーゼル機関車(DE10 1/四国鉄道文化館で展示)

 丹後くろまつ号は、渋い見た目が魅力の観光列車。「松」をテーマに、JR九州のクルーズトレイン「ななつ星in九州」(関連記事)をはじめ、数多くの鉄道車両のデザインを手掛ける工業デザイナーの水戸岡鋭治氏が車両リニューアルを担当しました。小浜線は福井県敦賀市と京都府舞鶴市を結ぶJR西日本の鉄道路線です。

くろまつ号
車窓も見どころ
くろまつ号
車内で提供される食事の様子

 この取り組みは、北陸新幹線敦賀開業に向け、福井県嶺南地域の機会創造や広域観光推進の一環として、西日本旅客鉄道(JR西日本)、丹鉄を運行するWILLER TRAINS、福井県と同県南部の2市4町、若狭湾観光連盟、WILLERが共同で、2019年10月に小浜市で開催されるイベント「御食国 和食の祭典 in 若狭路 2019」に合わせて運行するものです。

ルートマップ
特別列車の運転区間

 運行日は2019年10月25日、26日の2日間。両日ともに西舞鶴〜敦賀駅間を往復し、西舞鶴→小浜、小浜→敦賀、敦賀→小浜、小浜→西舞鶴の4プランから選べます。車内では乗車コースに応じて地元若狭湾の名物料理や名物スイーツを楽しめます。

くろまつ号くろまつ号 若狭湾ブランチコース「ちょっと早めの若狭湾の彩り海鮮メニュー」(左) 若狭湾特選ランチコース「若狭湾特選ランチコース〜よっぱらい鯖などの海鮮料理アレコレ」(右)
くろまつ号くろまつ号 若狭湾特産スイーツコース「若狭湾の旬のデザート6種類食べくらべ」(左) 若狭湾スイーツコース「若狭湾のこだわりスイーツ3種盛り合わせ」(右)

 西舞鶴→小浜コースは「若狭湾ブランチコース〜ちょっと早めの若狭湾の彩り海鮮メニュー〜」(2800円)、小浜→敦賀コースは「若狭湾特選ランチコース〜よっぱらい鯖などの海鮮料理アレコレ〜」(4800円)、敦賀→小浜コースは「若狭湾特産スイーツコース〜若狭湾の旬のデザート6種類食べくらべ〜」(2800円)、小浜→西舞鶴コースは「若狭湾スイーツコース〜若狭湾のこだわりスイーツ3種盛り合わせ〜」(1800円)を用意。定員は各コース30人です。(記事掲載時点で既に全コースが売り切れていました)。

 編成はDE10形機関車/KTR-700形気動車で構成する「丹後くろまつ号」。丹鉄の車両にJR西日本のDE10を連結して運行する珍しい編成です。その理由は、小浜線内などのJR線内はJR西日本の運転士が乗務することから、乗務員教育などの観点によるものとのことです。

くろまつ号
由良川(京都)とくろまつ号

 北陸新幹線の開業により関東地方から北陸地方へのアクセスが大幅に向上し、賑わいを見せている北陸地方。今後の盛り上がりにも大きく期待できそうです。

大泉勝彦

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