これが絵……？ グラスの中の魚がまるで本物 ハイパーリアルな絵画が注目を集める

写真よりもリアルに見える。

[マスミ メイアー，ねとらぼ]

　今にも動き出しそうな熱帯魚やカエルの超リアルな絵。細部まで繊細に描かれた作品は、全て油彩による手描きで仕上げられています。横130×縦80センチのキャンバスに描かれたグラスの中で泳ぐベタの絵は、今にも動きだしそうなほどリアルな仕上がりとなっています。

本物にしか見えないベタ

　海外の一部のメディアでもハイパー・リアリズム・ペインティングと紹介されるほどのリアルな絵を手掛けているのは韓国人アーティストのキム・ヨンソンさん。彼の「Nothing. Life. Object」シリーズの作品が超リアルだと話題になっているのです。このシリーズは、高度な物質文明の発達により多くのものが消滅し、生命が脅かされつつある現代社会を表現しています。

今にも動き出しそうなカタツムリ

本物よりも美しく見える

瑞々しさが十分伝わってくるカエルの絵

前足の爪に至るまで絵とは思えないリアルさ

　キムさんの作品の中には熱帯魚やトカゲ、カエルといった生物の他に、昆虫を描いたものも。触角、脚の部分などの細かい部分まで実物そっくりに描かれています。

リアルに加えてクールなカッコよさが感じられる。

部屋に1枚欲しい

カブトムシの背中に映る景色まで丁寧に描かれている

鮮やかな光沢のある緑色がカッコイイ

　キムさんはこれらの絵を細い筆を使って丁寧に描いています。描き終えた後に表面をコーティングすることによって絵に光沢が生まれ、さらに色鮮やかに見えます。

根気が要りそうな作業

キャンバスに無から生を生み出す黄金の手

仕上げに表面をコーティング

　オンラインでも販売されているキムさんの絵は1枚が数万ドル（数百万円）で販売されており、四角いグラスの中で泳ぐベタの絵は6万1000ドル（約650万円）で販売済みとなっています。また彼の作品は米ニューヨークのWaterfall Galleryと英ロンドンのPlus One Galleryに展示されています。

1枚あるだけで部屋がぐっと洗練されて見える

画像提供Young-sung Kim（@10vun）