AbemaTVで9月9日に放送された番組「おぎやはぎの『ブス』テレビ」がSNS上で批判を集めています。番組は放送日から1週間、無料で配信中。
問題となっているのは、番組内の「ブスはいくらで脱いじゃうのか?」というコーナー。番組内では雑誌の取材と称して、偽のスタッフが女性6人に個別インタビュー。取材の最後に「ヌード撮影をするとしたらいくらなら脱ぐか?」と問いかけ、その金額をランキング形式で発表。コーナーの終盤には、「出版社のみなさん、リーズナブルな女の子もいますので、オファーお待ちしてます」とナレーションが流れる一幕もありました。
また、AbemaTV公式Twitterでは「ブスにヌードのオファーがあったら…いくらで脱いでしまうのか大検証😘 『〇〇万円!』ブスの口から驚きの金額が飛び出す!!」との告知ツイートも。
こうした内容にTwitter上では、「局内で1人もこういう企画は問題だと意見した人はいなかったんでしょうか」「美醜に関係なく尊厳はある」「『地上波で出来ないこと』を履き違えている」といった、批判意見が目立ちました。
同番組ではかねてよりルッキズム(容姿に基づく差別)的な笑いが賛否を呼んでおり、今回の企画はそれがより先鋭化し、いつも以上の批判を浴びた格好。反響を受けて、今後の笑いの質に変化が見られるのを期待したいところです。
追記(9月11日21時01分)
ねとらぼ編集部からAbemaTVの広報窓口に番組について取材を申し込んだところ、次のような回答がありました。
ねとらぼからの質問
1, どのような趣旨で企画したのか
2, 番組の責任者はこの内容で問題ないと判断したのか
3, ドッキリであるとのネタばらしの後、出演陣は番組の趣旨を把握した上で出演・配信を了承していたか
4, 収録後、出演者からのクレーム等はなかったか
5, 今回の企画に対するSNS上などでの批判意見は把握しているか。またそれについてはどのように考えているかAbemaTV広報からの回答
この度いただいた視聴者のみなさまからの貴重なご意見はひとつひとつ拝見しております。
「AbemaTV」では、制作者、クリエイターのクリエイティビティや想像力を尊重し、過度な自主規制をすることなく、番組制作をしておりますが、今回いただいたご意見を真摯に受け止め、今後の番組およびサービスづくりに活かしてまいります。
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