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街の時計店に持ち込まれた時計を通じ、人の絆を紡いでいく『冠さんの時計工房』(樋渡りん著/秋田書店)の1巻が10月8日に発売されました。
時計店を営む冠 綾子さんのもとには、様々な人から時計の修理やメンテナンスの依頼が飛び込んできます。綾子さんは料理が苦手だったり、恋愛には鈍感だったりしますが、時計に関しては街の誰もが認める技術の持ち主。
第1話では、小さな男の子が祖父の形見である腕時計を壊してしまい、修理を依頼にやってきます。大切な腕時計であることを知った綾子さんは、時計がまた時を刻むように丁寧に修理を施し、祖父と家族が過ごした大切な思い出も蘇らせるのでした。
作中では時計に関する知識や繊細な歯車の描写も盛り込まれ、機械式時計の理解を深めるきっかけにもなりそうな内容。普段はおとなしい性格の綾子さんですが、時計を修理するときの表情はいつもいきいきしていて、読んでいるとこちらまで時計が愛おしく思えてきます。
そんな綾子さんの夢は、時計店を残し姿を消してしまった先代店主「瀬名先生」と、いつかまた一緒にお店をやること。お客さんとの交流の中で、ふと過去の人間関係が垣間見えるのも、じんわり世界観の広がりが感じられて心地よいです。
同作は「マンガクロス」でWeb連載中。最新第7話が単行本発売と同日に公開されています。
『冠さんの時計工房』1話出張掲載
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