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車両総数の1/3が水没 長野「新幹線車両センター」台風19号による被害詳細を報告、新幹線だけでなく施設全体に甚大な被害

JR東日本が被害状況をまとめたレポート公開。

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 JR東日本は2019年10月18日、台風19号の影響で甚大な被害を受けた「新幹線車両センター」(長野県)の被害状況をまとめた詳細レポートを公開しました。

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北陸新幹線が運用しているE7系新幹線

 10月12日から13日にかけて中部から関東、東北へと駆け抜けていった台風19号によって浸水していた新幹線車両センターですが、15日に水が引いたことから詳細な被害状況の確認が行われました。

 レポートによると、北陸新幹線が保有するE7系新幹線全30編成のうち、車両センターに止まっていた10編成が水没しただけでなく、施設全体に大きな被害が出ているもよう。

 水没した新幹線は屋外の留置線に止まっていた7編成と、センター奥にある仕交検査庫に収められていた3編成。新幹線は車体下部に空調や制動装置など、重要な機器が取り付けられており、今回の台風で車内に浸水するほどの深さで水没したことから大規模な修理・交換が必要とみられます。

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 北陸新幹線が採用している「E7系」は12両で編成され、1両あたり約3億円の製造費用がかかることから、新幹線だけでも300億円以上の被害とみられています。

 また、本来なら修理や点検が行える場所が車両センターなのですが、臨時修繕庫、確認車車庫、変電所(地下電源室含む)など、施設全体で浸水被害が発生しており、車両センターとしての機能が果たせない状況にあります。

 JR東日本は「お客さまにはご迷惑をおかけしますが、引き続き鋭意復旧作業に努めてまいります」とコメントしています。25日には運休している一部区間の運行が再開される予定ですが、しばらくは全体の運行本数が通常の8割ほどに減ったダイヤでの運行となる見込みです。

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