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漫画家・吾妻ひでおさん(本名:吾妻日出夫)が10月13日、食道がんのため亡くなっていたことが分かりました。享年69歳。後日、ファンも参列できる形でお別れ会が開かれる予定です。
1969年に『リングサイド・クレイジー』で商業誌デビューした吾妻ひでおさん。かわいらしい女の子を描いたナンセンス・コメディ作品が人気を博し、アニメ化された『ななこSOS』など数々のヒット作を生み出しました。
2005年には、自らのアルコール依存を題材にしたノンフィクション『失踪日記』が文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、第10回手塚治虫文化賞マンガ大賞などを受賞。2012年には続編『失踪日記2 アル中病棟』を刊行しています。
10月2日には『失踪日記』を含む著書が電子書籍化され、ファンから喜びの声が上がった矢先の訃報。世代を超えて愛された漫画家の死に、Twitterでは悲しみが広がっています。
吾妻ひでおさんのアカウントを通し、遺族からは「永年の読者の皆様のご支援と励ましのお言葉に改めて御礼申し上げます。」「葬儀、告別式は近親者のみで執り行いました。大変恐縮ではございますが、故人宅への取材、お問い合わせ、供花等はお控えいただくよう、お願い申し上げます。」と、お礼とお願いの言葉が述べられました。
あわせて、ファンが参列できるお別れ会を開く予定と発表。開催が決定次第改めて報告があるとのことです。
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