上野・国立科学博物館で11月2日から特別展「ミイラ『永遠の命』を求めて」が開催されるのを前に、スペシャルサポーターを務めるビートたけしさんが内覧会に出席しました。展示される43体のミイラの中には“ネコのミイラ”も……!
南北アメリカ、古代エジプト、ヨーロッパ、オセアニア、日本と、世界から43体のミイラが展示される特別展「ミイラ『永遠の命』を求めて」では、最新の研究に基づいて謎に包まれたミイラの文化的・学術的な価値、そして多様な死生観や身体感を展示物を通して紹介しています。
頭蓋骨にカラフルなお花が彩色された「アンナの頭骨」をはじめ、真言宗で修業を積み、高僧の即身仏となった「弘智法印 宥貞(こうちほういん ゆうてい)」、1904年にオランダで発見され、日本初公開となる謎多き2体のミイラ「ウォーリンゲメン」など各国の珍しいミイラが一堂に会しています。
編集部が特に注目したのは、古代エジプトでは神とされていた「ネコのミイラ」。愛の女神「バステト」の化身であるとされたネコは、縦長に包む形で縛られており、口や耳はリネンを使って付け足されています。内覧会でもその人気は高く、多くの報道陣がカメラを向けていた他、展示説明を熱心に読む人の姿も見られました。
さらに通路には、自分の顔とミイラマスクを合成することができる「ミイラマスクチェンジャー」も登場。2種類のミイラマスクからデザインを選び、特殊な機械で自分の顔を撮影すると、自分がミイラマスクをかぶっているかのような画像を作ることができます。完成した画像はQRコード読み取りで持ち帰ることもできる他、SNSに投稿することも可能です。
また学芸員と共に展示されたミイラを見学したビートたけしさんは、「相変わらずミイラっていうのは面白いねぇ」とコメント。「人間は永遠の命を求められなくなると、どうにか『入れ物だけでも』とか考える。権力者とか、権力者でない人のミイラもあるんだけれども、1つのミイラによって文化的にあらゆる方面に対していろいろなことが分かるっていうのは面白いと思う」と語りました。
最新技術を駆使していることについては「(ミイラの)中までどうなっているか分かるし、今の医療技術は発達しているなぁ」とコメント。
印象に残った展示物としては、現在確認されているうち、学問的な探求心から自ら望んでミイラとなったとされる日本唯一のミイラ「本草学者のミイラ」を挙げ、「(自らミイラになるというのは)震えあがったね。すごい精神世界というか。相変わらず人間は今も『神の存在』とか言っている。(死語の世界は)相変わらず現代の人にとっては未知の部分だけれどもないがしろにできないものでもある」と死生観についても見解を述べました。
またミイラという存在そのものについては「人間自体がどんな格好で、どんな身長で、どんなことをしゃべっていたかは一切わからないじゃない。唯一の手掛かりって、生きているときの形をやや保っているミイラだよ」と話し、こうした展覧会に足を運ぶことについては「知識というのはいくつになっても、いつも何かに興味をもって、『もうちょっと、もうちょっと知りたい』というのが大事だから。今の時代は検索がすごいんだろうと思うけれども、実物を見るというのは写真を見るのとはちょっと違う。妙な歯車がある。特に子どもに見てほしいね。第2、第3の吉村作治が出てくるかもしれない」と締めくくりました。
「特別展 ミイラ『永遠の命』を求めて」は11月2日から2020年2月24日まで、国立科学博物館で開催されます。
フォトギャラリー
おまけ:売店で回せる500円のガチャ
(Kikka)
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