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2019年11月14日の株式市場で、ヤフーの親会社Zホールディングス(ZHD、東証1部)とLINE(東証1部)の株価が急騰。LINEはストップ高(値幅制限の上限)まで上昇しました。
13日夜に両社が経営統合に向けて交渉していると報じられ、好感した買い注文が殺到。LINEは前日比705円高(+15.4%)の5290円、ZHDは65円高(+16.9%)の449円と、それぞれ全市場の値上がり率で上位に入る急騰ぶりで、ZHDは株式時価総額が2兆円を突破(約2.16兆円)しています。こうした大型株が1日でこれほど上昇するのは珍しいことです。
新聞各紙などの報道によると、ZHGとLINEの経営統合に向けて、それぞれの親会社であるソフトバンクと韓国ネイバー(NAVER)が交渉を進めており、11月中にも基本合意を目指すとしています。ソフトバンクとネイバーが折半出資する新会社がZHGを子会社化し、ZHDの傘下にヤフーとLINEが子会社として入る形が検討されているとのことです。
ZHDの2019年3月期の連結売上高は9547億円、LINEの18年12月期の連結売上高は2071億円。単純合算でネット企業としては国内トップになる上、国内最大手のポータルサイトとメッセンジャーという補完関係、普及にしのぎを削ってきた「PayPay」と「LINE Pay」の融合などさまざまな相乗効果が考えられ、統合が実現すればネット業界では他社を突き放すプラットフォーマーが誕生することになります。
これを受け、楽天(東証1部)は57円安(-5.8%)の933円に沈み、明暗を分けています。
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