兵庫県福崎町で撮影された夜中の駅の動画が「不穏すぎる」と話題になっています。光る円柱型の水槽。そして発生する泡。現れたのは……?
地面から飛び出たような形で水槽が福崎駅前に出現しており、さらに全体が青白く中から光っています。すると、水槽の地下から水泡とともに赤い人型の何かが登場。長い黒髪、頭には皿、背中に甲羅……って、よく見たら河童!?
しかもキャラクター的ではなく、かなりリアルに“妖怪”な雰囲気の河童で、見えない地下からゆっくり上がってくる姿が完全にホラーです。水中で乱れた髪の毛も相まって、遠くから見ても怖い……。
Twitterユーザーのかるぼん(@rep_karubon_vet)さんが「母から送られてきた」と動画を投稿すると、「怖すぎるw」「夜に見たらガチで驚く」と話題に。しかし同時に「見に行きたい!」「UMA好きにはたまらん」「帰省が楽しみ」といった声も多く、同駅に興味が湧く人も現れています。
怖いけど見たくなる謎のモニュメント。そんな気になる駅前の「河童」について、福崎町の地域振興課・中井さんにお話を伺いました。
―― 河童と福崎駅の関係について教えてください
中井さん:もともとは福崎駅周辺を再開発しようという計画があって、その一環で河童の「ガジロウ」のモニュメントを設置することとなりました。秘密のトンネルを掘ったガジロウが、駅前に出現するというストーリーとなっています(※)。
※「ガジロウ」は福崎町のゆるくないキャラクター。辻川山公園にある池の中からも現れる。
―― 駅前のガジロウの稼働時間は?
中井さん:朝の7時7分から夜20時7分までの15分おきです。
―― 河童は本当にいる?
中井さん:もともと福崎町は民俗学者の柳田國男先生の故郷であり、柳田先生の回顧録「故郷七十年」には、故郷・福崎町を通っている市川の「駒ケ岩(こまがいわ)に河童が出る」というお話が書いてあります。ちなみにその河童の名前は「ガタロ」なので、福崎町では弟役の「ガジロウ」を考案しました。
―― どこに行けば河童と会えますか?
中井さん:駒ケ岩周辺や柳田先生の生家周辺などには、河童や妖怪に関するモニュメントや像が置かれています。これは河童たちが柳田先生の帰りを待っているという設定になっているので、そのあたりに行くと会えるでしょう。
―― 河童を見かけたときに気を付けた方が良いことは?
中井さん:尻子玉を抜くという妖怪なので、おしりには十分気を付けていただきたいです。
※尻子玉……抜かれるとふぬけになるという架空の臓器
駅前以外の場所でも、ガジロウやさまざまな妖怪に会える福崎町。公式サイトでは、妖怪たちが腰かけているベンチ「妖怪ベンチ」の位置を示したマップも公開されているので、妖怪に興味がある方は見て回ると楽しめそうです。
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