「粉塵爆発って何で知った?」という話題はオタク同士だと盛り上がる――そんなツイートに、『マスターキートン』(浦沢直樹)や『戦場ロマン・シリーズ』(新谷かおる)など、知るきっかけとなった作品を挙げるリプライが続々と寄せられて本当に盛り上がっています。アクションものあるある「小麦粉で大逆転」のやつだ!
粉塵爆発とは、可燃性の粉塵が一定の濃度で空気中に浮遊した状態で、火花などに引火して爆発を起こす現象。炭鉱や工場など、閉所に微細な粉が舞う環境で発生することがあり、日本でも1899年の豊国炭鉱や、1963年の三井三池炭鉱のように、数百人の死者を出す大事故が起こっています。
粉塵爆発は環境さえととのえば、小麦粉や砂糖などの身近な素材でも発生します。フィクションの世界では「武器もないまま敵に追い詰められたが、倉庫にあった小麦粉をばらまいて爆発させ大逆転」といった形で用いられがちなことから、漫画家のタカキツヨシ(@takatsuyo320)さんが「オタク同士だとだいたい盛り上がる話題」としてツイートしたところ、前述したようにスレッドは大にぎわいとなりました。
リプライで目立つのは、『パイナップルARMY』(原作は工藤かずや)や『マスターキートン』といった浦沢直樹作品。いずれも、主人公が限られた材料で武装した敵に立ち向かうエピソードの多い漫画ですからね。ほかにも、『戦場ロマンシリーズ』の1編「グルマン定期便」や、『ゴルゴ13』など往年の名作を挙げる人がみられます。
さらに、「ルパン三世」のTVスペシャル「天使の策略」や、『バキ』シリーズのドイル、『鋼の錬金術師』『怪盗ジョーカー』など、さまざまな作品が挙がりました。「冒険野郎マクガイバー」や「科捜研の女」を挙げるドラマ派や、教育番組や教科書で普通に学んだという人も少なくありません。
リプライの多様さを見ると、「粉塵爆発」という要素が昔から描かれ続けてきたと分かって興味深いところ。やっぱり、「ありふれた材料で大逆転」って気持ちいいですし、「ためになる」感もありますしね。
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