「ストリートファイター」シリーズのプロゲーマーとして活躍するももち選手が、日本eスポーツ連合(JeSU)が発行するプロゲーマーライセンスを取得したことが分かりました。JeSU公式サイトのプロライセンス取得者の欄にももち選手の名前が12月2日までに追加されています。
ももち選手は、JeSUのプロゲーマーライセンス発行が発表された際にその正当性を疑問視する見解を発表しており、その後もプロゲーマーライセンスを取得しないままプロゲーマーとしての活動を続けていました。しかし、プロライセンスを持たないことを理由として賞金を減額されるケースが続いていたため、ネット上ではライセンス制の是非を巡って議論が続いていました。
ももち選手がプロゲーマーライセンスを取得した経緯は不明ですが、ももち選手のTwitterで12月2日中に動画配信を行うことが予告されています。
追記(19時30分)
ももち選手は2日に行った配信の中で、プロライセンスを受け取った経緯について報告を行いました。
ももち選手は、JeSUが設立時に選手への説明を十分に行わなかった点を指摘しつつも、これまでカプコンとの3者間で複数回話し合いを行い、「自分が疑問に思っているところは解消されました」と説明。
加えて、JeSUができた当初からの状況の変化にも触れ、プロライセンスが無いとそもそも大会出られなくなるケースも出てきていることも、取得の後押しになったと語りました。なお、過去にプロライセンスを所持していなかったことから優勝賞金が大幅減額された件については、レギュレーションに従ったまでであり、「納得している」としました。
また、自身の立ち位置が「JeSU対ももち」「反JeSU」のように見られることも本意ではなく、当初声明文にも書いていた通り「団体ができてまとめてもらう、良い方向に進むっていうのは、それ自体は全然良い」と語りました。
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「ライセンスがあれば賞金を出せる仕組みだが、ももち選手は自身の判断でライセンス取得をしていない」。