ゲームボーイソフトがコンプ目前のコレクター、最後の難関は「ミシン用刺しゅうソフト」→Twitterのおかげで悲願達成へ
珍品すぎる最後の1本について情報を求めていたところ、所有者からコンタクトが……!
ゲームボーイ国内版ソフトのコレクター、GBソフト全部集め隊(@GB10520730)さんが、コンプリートを目前に控えTwitterで注目されています。ただし、最後の1本はジャガーミシンの刺しゅう専用ソフト「MARIO FAMILY」という珍品。果たして念願はかなうのか……?
「MARIO FAMILY」は、ジャガーが2000年代初頭に販売していたミシン「ヌオット」用ソフト。ヌオットは別売の刺しゅうユニットとゲームボーイカラーを接続することで、機能を拡張できるコンピューターミシンです。さらに「MARIO FAMILY」をセットすると、マリオやヨッシーの絵を自動で刺しゅうできる仕様でした。
ごく一部のミシンのために作られた、特殊性が高いソフトとあって入手は困難。10月に「コンプまであと1本」にこぎつけたGBソフト全部集め隊さんにとっては、いわばラスボス的存在で、ゆずってくれる人はいないか、目撃情報はないかと、12月5日にTwitterで呼びかけていました。
ツイートは広く拡散され、3日後に投稿主へ朗報が。「MARIO FAMILY」を持っている人から、ダイレクトメッセージで連絡が届き、ソフトをゆずってもらえることになったのです。いよいよ悲願のコンプリートを目前に控えたGBソフト全部集め隊さんに、編集部はくわしい話を聞きました。
収集を始めたのは15年ほど前。当時の少ないこづかいでも買えるゲームボーイのソフトはとても魅力的だったといいます。通学路線の停車駅にゲームショップが多かったこともあって、気づいたら200本ほど集めていたそうです。
始めて約10年で580本ほど集めたところで、いったん収集はお休み。5年ほどのブランクを経て、資金に余裕ができたことを機会に、2019年3月にTwitterアカウントを開設しました。それから約9カ月で、残りの約600本以上を収集。コンプリートにかかった期間は、正味約11年となりました。
コレクションのうち、特に思い出が深いソフトは「ポケットモンスター」シリーズ。幼少時に友だちから本体ごと借りた際に時間を忘れてハマり、そこから研究を重ねリアルタイムアタックにまで挑戦したそうです。
最後に「MARIO FAMILY」が入手目前となった気持ちを聞いたところ、「全然見かけないソフトで正直諦めかけていたので、連絡が取れたときは奇跡かなと思いました」と、GBソフト全部集め隊さん。ソフトが届いた暁には、きっと格別な気分を味わうことでしょう。
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