「算数が苦手な小学生時代、自力で考えた“先生には理解できない解き方”の方が早くて使えた」というお話(2/2 ページ)
速さの公式を覚えることも大事だけど「本質を考えたりすれば導き出せるかも」。
学校の先生には分からない「比を使った問題の解き方」
こんな問題、小学生でありますよね。
例題
新幹線ひかり号は540キロを3時間で走り、やまびこ号は350キロを2時間で走りました。ひかり号とやまびこ号、どちらが速いでしょうか。
私は比を使って、いつもこんな風に解いていました。
<やまびこ号>
- 時間:道のり=3:540=1:□
- □=540/3=180
<ひかり号>
- 時間:道のり=2:350=1:△
- △=350/2=175
「ひかり号の道のり>やまびこ号の道のり」なので、答えは「ひかり号の方が速い」。
さらに「わざわざ1時間で比べる必要なくない?」「比べる時間を同じにしちゃえばいい」という気付きもあって。この問題だと「ひかり号の走った時間は3時間」「やまびこ号は2時間」なので、最小公倍数をとって「6時間で進んだ距離」で計算していました。
こうすると、私が嫌いな割り算をしなくてよくなります。
学校の先生は速度の問題がどうしてこんな計算の仕方になるのか分からないので、小学生の私は「公式を知っているフリをしよう」と。でも、公式を覚えたことはないんですね。実際、計算は比を使ったほうが早いです。
話をまとめます。
公式を覚えるに越したことはないんですけど、速さは単位を見たり、本質を考えたりすれば導き出せるかも、というのがあります。それから、一番言いたいのが「嫌い・ニガテ・面倒には、好き・得意・便利にできる種があるものだから、簡単にあきらめないでくださいね」ということです。
質疑応答
――― 速さのほかにも、気付きがあったことは?
回答:実は、密度なども全て比で求めてました。ただ、それを答案用紙に書くと先生たちに「何これ」と言われてしまうので、答案では知っているフリをして。隠れて比で計算してましたね。
発表では話しませんでしたが、実際には「内項と外項の積は同じ」というのも利用して。簡易的に、早く出したいときに使っていました。
※本記事の文章は読みやすさなどに配慮し、発表内容を一部補足・修正しています
※制作協力:ちばまさみさん
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