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「娘が、孫に尋常じゃない叱り方をしている」悩みに潜んだ相談者のトラウマ 「テレフォン人生相談」先週のハイライト(1/2 ページ)

娘が孫を叱る声で、夫から受け続けてきたDVの日々がフラッシュバック。

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 「テレフォン人生相談」(ニッポン放送・月〜金曜11時〜)先週のハイライト。今回ピックアップしたのは1月8日(水)放送のドリアン助川パーソナリティー回。

 次女が娘に対して強烈な怒り方をしていることを心配しているという相談者。しかし、その心配の裏には、相談者自身のトラウマが潜んでいた。

テレフォン人生相談
「テレフォン人生相談」今回はドリアン助川パーソナリティー回をピックアップ

夫のDVを見てきたせいで次女もこんなことに!?

 相談者は69歳女性。夫もおそらく69歳。次女42歳。次女には8歳と4歳の娘(孫)がいる。

 問題となっているのは、8歳の孫に対する次女の怒り方。

 「長い休みを利用して帰省した時のことなんですが、(8歳の孫への)宿題の教え方が、大声で恫喝(どうかつ)するような怒り方で。鉛筆の削ったカスをごみ箱から外れて床に落とした時の怒り方が、尋常じゃないような……もう2、3軒隣まで聞こえるような大きな声で怒ったんです」

 8歳の孫が「広汎性発達障害」を持っているということで、次女は「こういう風に教えないと分からないんだよ、この人は!」と、厳しい叱り方をしているようだ。

 「その子に対する気持ちだけからそうなってるのか? あるいは何か家庭の中でうまく行かないことがあって、常にいらつきがあるような状態なのか?」

 「夫婦仲はいいと思います。私は経験したことのないほどの羨ましい仲だと思います」

 この「羨ましい」という発言の裏に、相談者のトラウマが潜んでいた。

 「私の夫婦仲は、夫が恫喝……DVが結婚してずっとありまして。暴力がなくなったのは今年で丸3年です」

 結婚して50年ということなので、47年間もDVを受け続けてきたのだ。

 「お子さんが見ている前でも、旦那さんはアナタに暴力振るうんですか?」

 「はい。怒るのは毎日でした。60歳まで毎日怒って、DVは66歳まで……時々ですね」

 夫は長女と次女にも数回、手を上げたことがあるといい、そのせいで次女も自分の娘に対して恫喝するような怒り方をするようになってしまったのではないかと心配しているのだ。

 そんなDV夫も、この3年は暴力を振るっていないという。60歳まで続けた仕事を退職し、別の職場で働くようになったことで、優しくていい人たちに恵まれて変わったというが……。

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