1月25日に発売される、トレーディングカードゲーム「デュエル・マスターズ」の新パッケージ「謎のブラックボックスパック」に、「マジック:ザ・ギャザリング」とのコラボカードとして、あの「Black Lotus(ブラックロータス)」が収録されることが分かりました。お前それゲームがぶっ壊れるやつやぞ……?
「ブラックロータス」とは、「マジック:ザ・ギャザリング」初期に登場した“最強”と称されるカードの1つ(現在の市場価格は100万〜1800万円ほど)。「マジック:ザ・ギャザリング」では、カードを使用するために“マナ”と呼ばれるコストを使用します。「ブラックロータス」の効果は、この“マナ”を3点獲得するというもの。
一見すると地味なテキストに思えますが、通常“マナ”は1ターンに1点ずつしか増えないため、初手から「ブラック・ロータス」を使用できれば、いきなり4ターン目相当の強力な行動が可能になります。将棋に例えるならば、相手は「歩」しか動かせないのに、こちらは「飛車」や「角」で攻撃できるような状態です。
非常に強力な効果から、「ブラックロータス」は現行ルールのほとんどで禁止カードに指定されています。そんなぶっ壊れカードが、ゲームの枠を飛び越えまさかの復活。「デュエル・マスターズ」も「マジック:ザ・ギャザリング」と同じく“マナ”のルールを採用しており、初手から「飛車」で殴れる極悪さは元ネタとさして変わりません。デュエマ逃げてー!
……と思いきや、新パックに収録されるコラボカードは元ネタから大きく弱体化されていました。マナを3点生み出す効果は同じですが、使用から発動までに3ターンのラグがあり、使うタイミングが難しくなっているようです。安心したような、ガッカリしたような……。
なお「マジック:ザ・ギャザリング」では、「ブラックロータス」の使用が制限されて以降、効果をマイルドに調整したさまざまな関連カードが生み出されてきました。今回デュエマ用にリメイクされた「ブラック・ロータス」の効果は、そうした関連カードの1枚「睡蓮の花」にそっくり。こちらを参考にしたのかもしれません。
また、カードイラストは「MAGIC ONLINE」で登場したバージョンが使用されています。
「デュエル・マスターズ 謎のブラック・ボックス・パック」は、さまざまな商品や作品、アーティストとのコラボパックとなっており、「ブラックロータス」以外にも多数のトンデモカードが収録されています。
「こぐまのケーキ屋さん」「人生ゲーム」「魔神英雄伝ワタル」「マキシマム ザ ホルモン」など、効果が全く想像できないカードばかり。収録カード数はまさかの“非公開”。まさに何が飛び出すか分からないブラックボックスとなっています。
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