後ろの席に座っているヤバそうな同級生とふとしたことから親しくなり、意外な面を知るお話「野村ナオと京極ヒナは」が「泣いた」「感動した」と評判です。作者は漫画家のシャリオ(@imgayhowbouthat)さん。
高校生の野村ナオが気に入らないものは魚と成績表と家族。最近そのリストに加わりそうなのが、後ろの席の京極ヒナでした。掃除当番をいつも人に押し付け、ダッシュで下校し、休み時間はずっと寝ている……と、学校に1秒でもいたくなさそうなヒナ。態度の悪い彼女にナオは憤慨していました。
ある日、小さな弟と妹を抱えて困っているヒナに出くわして、放っておけず手助けしたナオ。彼女が母子家庭で、母親に代わって兄弟の世話をしていることを知ったナオは、彼女の愛情深さとにぎやかな家族に温かさを感じます。それをきっかけに親しくなっていく2人。
にぎやかで楽しいヒナの家庭とは対象的に、ナオの家族は彼女に冷ややかでした。成績の良い兄と比較されて馬鹿にされ、努力しても認められず、殴られ――自分の家がヒナのような「普通の家庭」ではないことが悔しい彼女は、ヒナに当たってしまいます。そんな彼女にヒナは「家族ってのは、血の繋がりやなくて心の繋がりやから」と、自分たちは家族だと話すのでした。
家族に愛情を向けられず、虐待されるナオの姿には胸が痛くなります。そんな彼女がヒナに出会ったことで“本当の家族”を手に入れる結末には「よかった」と目頭が熱くなりますね。読者からも「深夜に大泣きしてる」「すっごいあったかい気持ちになった」「血のつながりだけが家族じゃない、ってことよね。とても良いです……」など感動のコメントが寄せられています。
同作はマガジンの「第103回新人漫画賞」で佳作に入選した作品で、マガポケにも掲載。マガポケではシャリオさんの「第102回新人漫画賞」特別奨励賞受賞作品「アンダーマイスキン」も公開されています。
「野村ナオと京極ヒナは」
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強い思い入れがあればアンドロイドも家族になり得るかもしれない。