ワコム、「ペンタブのドライバーによるユーザーデータ収集」めぐる報道受けて謝罪と説明
「ワコムのペンタブレット用ドライバーが、ユーザーが開いたアプリの名前を記録している」と報道されていました。
「ワコムのペンタブレット用ドライバーが、ユーザーが開いたアプリの名前を記録している」との報道を受け、ワコムは「説明に不明瞭な点があったために誤解が生じた」として謝罪しました。
この問題は海外のソフトウェアエンジニアが自身のブログで指摘。ワコムのプライバシーポリシーに不明瞭な点があり、同意すると開いたアプリの名前をペンタブレットが全て記録するのを認めることになると指摘し、複数のメディアがこれを報じていました。
ワコムはペンタブレットのドライバーによるデータ収集について、説明に不明瞭な点があったことを認め、またメディアの情報に一部誤りが見受けられたとして、あらためてデータ収集について説明。
同社では「Wacom Experience Program」プログラムのもと、Google Analyticsを用いてペンタブレット製品の使用状況に関する情報を収集。収集したデータはGoogle Analyticsのサーバーに送信され、同社サーバーには送信されないとしています。データは匿名で集計されるため、同社は特定のユーザーに関する情報を確認できず、同社にはIPアドレスも分からない仕組みだと説明しています。
ペンタブレットのドライバーは、製品使用状況と製品使用中に使われているソフトの名称を収集しますが、使われているソフトウェアで何を作成、制作または実行しているかを知ることは不可能と同社。またユーザーはいつでも「Wacom Experience Program」への同意を撤回してデータ収集を停止できるとしています。
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