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はいさーい!! 日本最南端の鉄道「ゆいレール」に乗ってきた月刊乗り鉄話題(2020年2月版)(3/4 ページ)

ゆいレール乗車+冬の沖縄を楽しむ乗り鉄的旅行ガイド。時には再建を願ってしんみりしましょう。【写真50枚】

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車窓から都市の発展と沖縄文化を感じる

 ゆいレールは国際通り北側の川沿いに差し掛かります。国際通りの端、牧志駅を過ぎると高層ビルがいくつか見えてきます。都心部から離れた場所に高層ビルが多く建つ理由は、この辺りから那覇空港の建築制限区域が緩和されてくるからです。特におもろまち駅周辺は「新都心」として整備されているそうで、立派なビルが目立ちます。乗客もごっそりと降りていき、両側の窓が開けて車内が明るくなりました。

 沖縄らしい車窓は古島駅から始まります。建物が低くなり、丘陵の建物がクリーム色の壁に赤い瓦屋根の景色に変わります。

ゆいレール 沖縄 鉄道 沖縄県営鉄道
首里城駅から。本来ならば正面の森に首里城が見えていた

 沖縄っぽい車窓の筆頭は、儀保駅から首里駅の間です。進行方向の右側には首里城が……見えません。森があるだけ。首里城は2019年10月31日に正殿と両隣の建物が全焼しました。その様子はTVニュースで中継されました。延伸開業したゆいレールに乗りに行ったら必ず寄ろうと思っていた場所だけに……残念です。

 首里駅から先は2019年10月1日に延伸開業した区間です。新しいコンクリートレールの白さをまぶしく感じます。石嶺駅はかなり高いところにあって眺望良し。経塚駅の手前でちょっとだけ海が見えます。海岸からやや離れたところですが、それだけ高さがあるわけです。経塚駅を出ると右手に小さな建物がびっしりと並んでいました。コビトさんの家のようですが、こちらはお墓でした。

ゆいレール 沖縄 鉄道 沖縄県営鉄道
沖縄のお墓は立派

 ゆいレールの車窓は、前半こそ日本のどこにでも見られるような大きな都市の景観と思うかもしれません。しかしここまで来ると沖縄独特の文化を映すようになります。沖縄に来たら、鉄道に興味がなくてもぜひゆいレールには乗って、感じてみてください。

 沖縄モノレールで唯一のトンネル……つまり日本最南端の鉄道トンネルをくぐり抜けると、終点の「てだこ浦西」駅です。真新しいてだこ浦西駅の周辺は整備中(2020年2月の取材時)。高速バスやレンタカーの拠点ができるようです。駅の正面には沖縄自動車道が通っていて、西原インターチェンジも近いです。

 なお、沖縄自動車道も都心には至らず、那覇インターチェンジは郊外にあります。空港や国際通り周辺の道路は混雑しがちなので、ゆいレールでてだこ浦西まで来て、ここから自動車を使う旅程も便利そうですね。

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てだこ浦西駅に到着、周辺は整備工事中

 てだこ浦西駅前に目立つ建物はありませんが、その先へ10分ほど歩くと西原の街。ゆいレール踏破記念として、ネットで評判が高かったトルコ料理屋さんで肉を食べました。

 「ドネルひよこスペシャルプレート」は、バターライスの上にドネルケバブのスライスが載り、ひよこ豆のトマト煮が添えられていました。肉うまーい。ひよこ豆もポクポクした食感でうまーい!! さらに、セットで出てきたレンズ豆のスープが濃厚でうまーい。レモンドレッシングのサラダもうまーい。

 車窓が楽しい「ゆいレール」とうまい肉。はぁ、幸せ。沖縄、大好き。

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当地で14年間の歴史を持つ「ロカンタ・ケルベッキ」さん
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ゆいレール全線踏破記念で食べたドネルひよこスペシャルプレート


 延伸したゆいレール乗車で今回の乗り鉄旅の第一目的は達成しました。でもせっかく沖縄に行ったのならばもっといろいろ見たくなりますよね。おなかも空きますよね。もちろん、見てきました、食べてきましたよ。

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