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新型コロナウイルスの集団感染が問題となっているクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号について橋本岳厚生労働副大臣は2月20日、船内の区域管理(ゾーニング)を徹底していることをアピールするツイートを写真付きで投稿。
写真には船内の様子が写っており、2つの入り口にそれぞれ手書きで「清潔ルート」「不潔ルート」との貼り紙があります。ツイートには「左手が清潔ルート、右側が不潔ルートです」との説明が添えられていましたが、ルートが分岐する手前で動線が交わっている上に、扉の向こう側もロープのパーティションで仕切られているだけのため、Twitter上では本当にゾーニングできているのか? とのツッコミが相次いでいます。
当該ツイートはすぐに削除されましたが、Twitterでは「不潔ルート」がトレンド入りする事態に。ツイートと前後して、クルーズ船での安全管理に関する記者会見を行っていた岩田健太郎教授(神戸大医学部)も「この手前(写真撮ってるとこ)が清潔不潔が完全にクロスするゾーンになる、ということがおわかりいただけますでしょうか」と問題点を指摘。また画像の削除については「橋本さんにもゾーニングの問題を共有していただけて嬉しいです」と反応しました。
補足をすると、“清潔/不潔”とは医療現場で使われる滅菌状態であるか否かを表す用語。最大限好意的に解釈すれば「写真に写る分かれ道は一方通行で、ルートを抜けたもっと先で清潔なエリアと不潔なエリアが区分けされている」可能性なども考えられますが、橋本副大臣はツイートの削除後、特に補足説明などは行っていません。
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