愛されしB級映画「バトルシップ」を、あるお母さんが1歳の娘のために絵本化してしまいました。なんという英才教育……!
作者はTwitterユーザーの手芸センターポリス(@porisu_pori)さん。映画の序盤約30分を大胆に削って、主要人物のホッパーとナガタが不仲だったことだけ説明し、3ページ目にはもう宇宙からの侵略を描いています。
話は少々アレンジされており、ナガタは艦がやられてホッパーと合流することなく、個別に宇宙人へ対応。「津波ブイ」による索敵が奏功し、人類は緒戦に勝利します。
宇宙人は地球の通信施設で仲間を呼ぼうとハワイへ上陸しますが、そこには退役軍人のミックが、諸々の前フリをすっ飛ばして待ち受けていました。すると、その強烈なパンチが宇宙人のアゴにヒット。「『ボコン!』うちゅうじんのはがとびます! やりました!」――大好きなシーンをフィーチャーしてウキウキと描く、作者の姿がなんとなく浮かびます。
一方そのころ、ホッパーとナガタの艦は宇宙人の逆襲を受け撃沈。もう戦える船がありません。そんなとき、かっこいいおじいちゃんたちが戦艦ミズーリで救援に登場。敵艦と激しい砲撃戦を繰り広げます。「せんかんがかんたんにしずむか!」
「ひとはみんなしぬ。だがいまじゃない!」――ホッパーの言葉とともに、敵軍は壊滅。地球の平和を守った男たちは、みんなでチキンブリトーを食べながら幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし。
「くちくかんはさいこうだ」などの名言を折に触れてあしらい、原作の魅力を伝えた絵本は、「子ども向けの要約がうまい」「実物の絵本で読みたい」「ブリトーが食べたくなる」などと大好評。クライマックスの“戦艦ドリフト”がないと嘆く声も散見されますが、作者いわく、絵本としては冗長になりそうなので、泣く泣く削ったとのことです。
作者の手芸センターポリスさんは、絵本を夫のYouTubeチャンネルでも紹介。読み聞かせも披露しています。
※画像提供:手芸センターポリス(@porisu_pori)さん
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